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ロシアでWikipediaが禁止サイトのリストに加えられ閲覧不能に、原因は一体何だったのか?

By Jeromyu

GoogleやTwitter、Facebookに対してサービス停止の警告をしたことがあるロシアで、Wikipediaが閲覧できなくなるという事態が発生しました。ほとんどのインターネットユーザーが使用したことがあり、ロシア以外の多くの国では正常に閲覧できるWikipediaがなぜ閲覧禁止にされたのか、気になる経緯をThe Washington Postが報じています。

Russia’s war with Wikipedia - The Washington Post
https://www.washingtonpost.com/news/worldviews/wp/2015/08/24/russias-war-with-wikipedia/?postshare=3741440456063397

ことの発端はロシアのChyorny Yarという町の検事が「Wikipediaのチャラスについて書かれた記事の内容が町の住人に悪影響をおよぼすのではないか」と懸念し、地方裁判所に記事の削除を求める訴えを起こしたことです。

チャラスとは大麻樹脂のことを意味し、該当の記事にはチャラスの作り方が記載されており、ロシア連邦麻薬流通監督庁は記事の内容に違法性があることを確認。地方裁判所は2015年6月に検事の訴えを認める判決を下し、ロシア連邦通信・情報技術・マスコミ分野監督局が8月24日にプロバイダに対して該当記事をブロックするように要請しました。しかしながら、Wikipediaはセキュリティ上の理由からページ単位でのブロックができないHTTPSプロトコルを使用しているため、プロバイダは該当の記事だけをブロックすることはできませんでした。

By David Holmes

該当記事がブロック不可能なことを受けて、監督局はWikipediaを禁止サイトのリストに追加する処置を行い、ロシアのプロバイダにWikipediaの全てのページをブロックするように要請。Wikipediaは事態を重く受け止め、チャラスのページを削除するのではなく内容を編集しましたが、8月24日の夜にロシアのインターネットからブロックされてしまい、ロシア国内からWikipediaを閲覧できなくなったそうです。

ロシア政府の決定に対し、ロシア電子通信協会のカレン・カザリャン氏は「ロシア当局がWikipediaに加えた制裁は権限を逸脱しています」とロシア政府を批判。ただし、「問題があるのは法律であって、ロシア政府は法令を遵守しただけです」という意見もあります。

ロシアのインターネットユーザーにとってWikipediaの締め出しは受け入れがたいものでしたが、翌26日に監察局は記事が編集されたことを受けてWikipediaを禁止サイトのリストから除外することを決定し、26日中には今まで通り閲覧できるようになりました。


ロシア政府がWikipediaに対してドラッグや自殺の記事の削除を求めたことが2012年にありましたが、Wikipediaをブロックしたのは今回が初めてのこと。ただし、2012年にロシアの与党が改正情報案を提案したときに、Wikipediaは抗議の意味を込めて24時間にわたり自らサービスを停止したことがあります。

ロシアのインターネットに対する強気な姿勢は掲示板のRedditにも及んだことがあります。Redditの場合は、違法成分を含むマジックマッシュルームの栽培方法について記されたスレッドが原因で禁止サイトのリストに加えられ、短期間ですがロシアからブロックされました。このときはRedditがロシアからの該当記事へのアクセスを規制したことで、禁止サイトのリストから除外されています。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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