イスラム教の開祖ムハンマドを侮辱するページをFacebookが閲覧禁止に
By Franco Bouly
Facebookには組織や有名人などに関するコミュニティページというものがありますが、一部コミュニティにはイスラム教の開祖であるムハンマドを侮辱するページがあります。こういったページの存在を重く見たトルコの裁判所が、Facebookにムハンマドを侮辱するページへの国内からのアクセスをブロックするよう命令を下しました。
TRT - English - Turkish court to block Facebook pages insulting Prophet Muhammad
http://www.trt.net.tr/english/turkey/2015/01/26/turkish-court-to-block-facebook-pages-insulting-prophet-muhammad-152446
Facebook Said to Block Pages Critical of Muhammad to Avoid Shutdown in Turkey - NYTimes.com
http://www.nytimes.com/2015/01/27/world/europe/facebook-said-to-block-pages-on-muhammad-to-avoid-ban-in-turkey.html
トルコのメディアであるTRTによると、トルコ裁判所はムハンマドを侮辱するページへのアクセスをブロックするようFacebookに命令。Facebookは、「命令に従わない場合、サイト全体へのアクセスが禁止になる」と警告を受けました。
By ssalonso
The New York TimesがFacebookの従業員から得た情報によれば、Facebookはすでに預言者ムハンマドを侮辱しているとみなされるページを閲覧禁止にしたそうです。トルコ政府は以前にTwitterやYouTubeの特定のページを政治的理由からアクセス禁止にしたこともあり、Facebookだけが特定ページのアクセス禁止令を受けているわけではありません。
イギリスにあるサリー大学でサイバーセキュリティを専門とするAlan Woodward教授は「FacebookやTwitterは本社をアメリカに置く企業でありますが、サービスの対象となるユーザーは世界中にいます。企業がビジネスを展開する上でその国の法律や規則を順守するのは当然のこと。その上で重要になるのは『どのページを閲覧禁止にしたのか』をはっきり公開することです」と話しました。
フランスではムハンマドを侮辱する風刺画を掲載していた雑誌社「シャルリーエブド」が武装した2名のテロリストに襲撃を受け、17人が犠牲になった事件が2015年1月に発生したばかり。同事件後には「表現の自由が制限されるべきではない」と風刺画家が会見を開き「表現の自由」を訴えました。
By Thierry Chervel
Amnesty Internationalによれば、トルコでは新聞「Cumhuriyet」がシャルリーエブドの風刺画を掲載しようとしたところ、警察の捜査を受けるという事件が発生しており、今後も「規制」と「表現の自由」を巡る戦いは続きそうです。
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