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Wikipediaで金を受け取り記事を編集した300以上のステマアカウントが一斉削除される

By las - initially (Lori Semprevio)

Wikipediaは匿名で誰でも編集できる無料インターネット百科事典ですが、複数人による編集システムを逆手にとった、報酬を得て行われる「偏った記事投稿」や「間違った内容の記事投稿」が問題視されていました。これを受けたWikipediaは、報酬を得て記事を投稿するステルスマーケティング(ステマ)アカウントを調査するチームを結成。調査の結果、自作自演を行っていたとされる381のアカウントを英語版Wikipediaから一斉にブロックしたことが発表されました。

Hundreds of “black hat” English Wikipedia accounts blocked following investigation « Wikimedia blog
https://blog.wikimedia.org/2015/08/31/wikipedia-accounts-blocked-paid-advocacy/

Wikipedia:Administrators' noticeboard - Wikipedia, the free encyclopedia
https://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Wikipedia:Administrators%27_noticeboard&oldid=678838796#Wikipedia:Long-term_abuse.2FOrangemoody

Wikipediaが2015年4月~8月にかけて行った調査によると、英語版Wikipediaの中で非常に広範囲にわたって、営利目的で書かれた宣伝リンクなどが貼られている記事を確認したとのこと。調査は利用者のIPアドレスなどを照会できるツール「Checkuser」のチームによって行われ、金銭目的で記事を投稿していたことが判明した381のアカウントがWikipediaから削除されました。

これらのアカウントのほとんどは、ビジネスに関連する記事を投稿しており、報酬を受けて偏った情報、出所不明の出典、潜在的な著作権違反を含む記事を投稿していました。記事公開後は、第三者による記事の修正を再修正するなど、記事内容の変更や削除を防ぐ「監視行為」を月額30ドル(約3600円)で請け負っていたとのことで、削除されたアカウントにより投稿・編集されていた210の記事も削除されています。わずか数カ月の調査ですが、いずれも同じような手口が繰り返されていることから、一連の不正な記事投稿は大きな1つのグループによって長期的に運営されていたことを示唆しています。

以下はCheckuserのデータから作られたステマアカウントの活動を示すバブルグラフ。黄色い丸がIPアドレス、緑色がアカウントを表わしており、複数のアカウントが同じIPアドレスに集中している部分と、1つのアカウントに複数のIPアドレスが集まっている2つのパターンが存在することがわかります。


なお、Wikipediaは「編集者へのお願い」として、未削除のステマアカウントが投稿した記事を見つけたら、内容を確認して速やかに修正・削除することを求めています。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log