10年間ブログを書き続けてきて学んだ「人気ブログを書くための秘訣」とは?
ウェブページに覚え書きや論評を記すブログは、個人がネット上にさまざまな情報を発信するために重宝されるツールの1つです。しかし、どんなに一生懸命ブログを書いていても誰にも読んでもらえないのは寂しいもの。ミラノ在住のプログラマーでブロガーのFerruccio Balestreri氏が、10年間ブログを書き続けてきた中で多くの人にブログを読んでもらうための工夫をまとめています。
ferrucc.io | Everything I've learned in 10 years of Blogging
https://ferrucc.io/posts/starting-a-blog/
Balestreri氏は2018年現在21歳で、11歳の頃から10年間ブログを書き続けてきたそうです。ブログはほぼイタリア語で書いてきたそうですが、英語で書くこともあったそうで、実名制Q&AサイトのQuoraでは3カ月で40万人とコミュニケーションを取ることもあったとのこと。当初はEDMに関するブログを書いていて、無料でイベントのチケットをもらっては好きなアーティストにインタビューできたこともあったそうです。
そんなBalestreri氏がブログを10年間書き続けてきた中で学んだ「ブログを始めるにあたって考えるべきポイント」を以下のようにまとめています。
◆ブログを書く目的や読者層を考える
個人的なブログでも、単に自分の事柄を書くだけではなく、読者がブログに寄せる期待に応じた話題を扱うべきとBalestreri氏は主張しています。「いずれ執筆者個人の事柄について読者は期待するかもしれないですが、正直に言うと誰もあなたや私についてとやかく言いません」とBalestreri氏。
企業のブログを始める場合は、「自分の顧客が誰なのか」もしくは「自分にとって理想的な顧客とは何なのか」を見極めた上でそれに応えていく必要があります。Balestreri氏は「インターネットは広大だと心配する必要はありません。実際、あなたの目にはインターネットは広大に映るかもしれませんが、そこからワンランク下げて考えましょう」と述べています。
◆ブログの名前を考える
「ブログを書く目的を決めたら次のステップはブログの名前を選ぶことです。名前を決めるのに1日以上悩む必要はなく、何か好きなものの名前をつけることを忘れないようにしましょう」とBalestreri氏。なお、Balestreri氏が「Ferrucc.io」というドメインを使っているのは、たまたまそのドメインを所有していたからとのこと。
◆ブログのスタイルを考える
ブログの文章スタイルによってブログの個性が生まれます。ブログの読者がどんな人物なのかに応じて文体を調整する必要があります。例えばBalestreri氏のブログの読者はネイティブの英語話者ではないので、英語の難しい言い回しを使わず、可能な限り明確でわかりやすい表現になるようボキャブラリーを制限しているとのこと。
個性的なブログを作りたい場合は、ブログのデザインやイラストも自分オリジナルのスタイルを作り出すべきだとBalestreri氏は主張しています。もしイラストを描くのが苦手であれば、簡単にブログのデザインをカスタマイズできるサービスやツールの使い方を勉強することも重要です。
「イラストを使うことは決して最重要というわけではありませんが、伝えたいことを視覚的に表現できるということは結果的に自分自身を目立たせることにつながります」とBalestreri氏は述べています。また、特別なスキルを必要としないアイデアの1つに、自分の投稿のオーディオ版を追加することもBalestreri氏は提案しています。
◆書き方を考える
記事のタイトルは内容が何であるかを記述する必要はなく、読者に訴えかけるもの、理想的には自分が興味を持って書くことができるようなものをひらめく必要があります。
Balestreri氏はブログのタイトルを選ぶための方法として、Julius Haldemanが1920年代に著した「The First Hundred Million」を参考にすることを勧めています。この本はペーパーバックレーベル「Little Blue Book」を大ヒットさせたHadlemanがどうやってペーパーバックを総計1億冊も売り上げたのか、そのタイトルの付け方や編集方法が記されているとのこと。
また、検索エンジン最適化を考慮すると、記事の内容についてはおよそ700~800語の範囲で書くのがよいとBalestreri氏は主張しています。以下のグラフは記事の語数と自然検索からのトラフィック数を表したもの。語数が増えるほどトラフィックは上がり、2250~2500語でピークを迎え、2500語を超えると少し下がっています。
Balestreri氏は、語数とトラフィックの相関関係にはさまざまな要因があると前置きをした上で、自分のブログを成長させたいのであれば長い記事を書くべきだと主張しています。長い記事を書くためにはより多くの研究を行い、コンテンツの品質を高め、より多くのシェアを確保する必要があります。「多くの平凡なコンテンツよりも、1つのよく練られた記事の方が優れています」とBalestreri氏は述べています。
◆本文は修正する
書いてから一日経って、誤字脱字を修正して読み返し、無駄な単語は消します。また、読みやすさを向上させるために太字や斜体などを使い、重要な単語を強調表示します。段落が長すぎたら適度に短くするといった工夫も求められます。
◆結論
ブログを始めるにあたって考えるべきポイントを数多く述べた上で、Balestreri氏は「結局のところ、ブログには何のルールもいりません」とまとめています。それでも「もしブログを始めても結果が得られない場合は、この記事をもう一回読んで、自分の何が間違っているのかを洗い出してみてください」とBalestreri氏は述べていました。
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