レビュー

どこかダークな雰囲気をはらんだ少年少女の日常にVRで入り込む「Déraciné(デラシネ)」レビュー


2018年11月8日(木)に発売されるPlayStation 4用ソフト「Déraciné(デラシネ)」はPlayStation VR専用タイトルのアドベンチャー作品です。開発は血と死が香るアクションRPG「Bloodborne」を生み出したSIE JAPANスタジオとフロム・ソフトウェアのタッグで、「DARK SOULS」シリーズの宮崎英高氏がディレクターを務めるという今作はなんと、6人の少年少女が寄宿学校で織りなす素朴なおとぎ話の中に入り込み、目には見えない妖精となって探索を進めていくVRアドベンチャーとのことで、一足先にプレイしてみました。

Déraciné(デラシネ) | プレイステーション
https://www.jp.playstation.com/games/deracine/

◆チュートリアル
目覚めたのは夜の教室のような場所。視界はヘッドセットで動かせますが、進む方向などを決めるための「振り向き」をするためには右手の「PlayStation Move モーションコントローラー」の〇ボタンと×ボタンを使います。右に振り向くのがコントローラの右下にある○ボタン。左に振り向くなら左下にある×ボタンです。なお、この作品はPS Moveモーションコントローラー2本が必須です。


右手のPS Moveモーションコントローラーの中心にあるMoveボタンを押すと、青い光で示されたポイントに進んだり、青い光に包まれた対象に近づいて調べたりできます。こうして探索を進めていくスタイルはブラウザで遊べる脱出ゲームのポイント・アンド・クリック方式を思わせます。


PS Moveモーションコントローラーの裏にあるTボタンを人さし指で押し込むと物を手に取ることができます。Tボタンを押し続けている間はアイテムを持ち続け、ボタンから指を離せばアイテムを離します。アイテムを離すと、持ち運べるアイテムは自動的にアイテムボックスに格納され、そうでないものは元あった場所に戻ります。基本的にアイテムは落としても壊れるようなことはないので、気になった物はなんでも手に取って調べていきたいところ。


また、手に物を持っている時に、同じ手に持っているPS Moveモーションコントローラーの△ボタンか□ボタンを押すとそのアイテムの説明が現れます。謎解きのヒントになるだけでなく、世界観の奥行きを感じさせるちょっとした物語が書かれていることもあるので、何かを手にしたらまずやりたい動作です。


アイテムボックスに送られたアイテムは左手の〇ボタンか×ボタンでいつでも取り出すことができます。○ボタンを押すと視界の右側に、×ボタンを押すと左側に展開されるので、どっちの手でつかむかで使い分けてもいいかも。


手に持ったアイテムが使用できそうなら、使えそうな場所が光るので、そこまで持って行ってから離すと、アイテムを使用します。


初めてVRを体験した編集部員でも、1時間ほどプレイすると手元のコントローラーが見えなくてもどこにどのボタンがあるのか慣れてきました。


◆プレイヤーとなる妖精は止まった時の世界に息づく不可視な存在
プレイヤーは妖精となり、不思議な力を使ってさまざまな変化を起こし、物語を進めていきます。しかし、妖精は子どもたちとは違った時間を生きる存在なので、妖精からは子どもたちが止まって見えます。


もちろん彼らの目に映ることもありませんが、確かに存在し、世界に干渉することができます。女の子が大事そうに持っている花をつかみ上げてみると、しおれて枯れているのが分かります。


探索を進めると、女の子の幻影とともにみずみずしいブドウがありました。声に導かれるままに手に持ってみると……


赤い指輪が光ったかと思うとブドウが朽ち果ててしまいました。


女の子の元に戻ると再び声が。


枯れた花を手に持つと、今度は花が光に包まれてよみがえりました。妖精の指輪には「命の時間」をやりとりする力があるようです。


登場キャラクターたちは、妖精が干渉したわずかな瞬間だけ動き出します。その身ぶりや表情の臨場感はVRならでは。女の子が身を乗り出してきたときには、思わずドキッとしてしまうほどでした。


以下のムービーを見ると、女の子の願いに応えて妖精の指輪の力で枯れた花をよみがえらせている瞬間が見られます。

「Déraciné(デラシネ)」妖精の力で枯れた花がよみがえる - YouTube


◆子どもたちのシチューにありったけのハーブを入れていたずらしてみた
「Déraciné(デラシネ)」ではただ子どもたちの願いを叶えるだけでなく、妖精ならではのいたずらを仕掛けて現実世界の子どもたちに干渉することもできます。友だちにいたずらしようと計画する少女の話を小耳に挟み、いたずらに付き合うことに。


子どもたちとは直接会話できないので、手紙でやりとりします。


手紙にあった料理とは、大柄な少年が作っているシチューのこと。


妖精などいないとたかをくくっている男の子に、妖精の魔の手が……


淡い光で形作られた思い出の幻影は物語の道しるべとなります。ウェーブがかった髪の女の子は犬にハーブを託したようです。


玄関から出て外を探索してみると、犬の幻影がありました。さらにその先にも別の幻影を発見。


複数の幻影を道しるべに、過去の思い出をたどっていきます。男の子の目線の先を調べると……


犬が見えてきました。この犬は幻影ではないようです。


この後も随所にちりばめられたヒントを頼りに探索を進め、4つのハーブを集めていきます。そして集めたすべてのハーブを男の子が調理していたシチューの鍋に入れるとどうなってしまうのかは、実際にプレイして確かめてみてください。


以下のムービーでは、思い出の幻影を頼りにハーブの在りかを探っている様子が見られます。

「Déraciné(デラシネ)」妖精のいたずら - YouTube


◆ほの暗い雰囲気と不穏な空気が「フロム脳」を活性化させる
「Déraciné(デラシネ)」はVR作品ですが、古き良きアドベンチャーゲームの流れをくむ非常に静的なゲームです。


ぐるぐる見回したり、素早い動きを求められたりしないので、VR作品に初めて触れる人でもとっつきやすいゲームになっています。


一方で、ただ妖精になって少年少女と戯れるだけのゲームではありません。


多くを語らないフレーバーテキストから断片的に形作られていく世界観や、生き生きとしていながらもどこか影のある物語はまさにフロム・ソフトウェアの真骨頂と言えます。フルプライスの大作ではありませんが、編集部員はプレイしながら、昔大好きな児童小説を読んだときに感じた「続きが気になるので読みたいのに、読み終えるのが怖いから読みたくない」あの感覚が呼び覚まされるようでした。


PlayStation 4用ソフト「Déraciné(デラシネ)」は2018年11月8日(水)に発売されます。PS Storeからダウンロード版を購入できるほか、パッケージ版をAmazonで予約購入することが可能。通常版は税込2641円、ゲーム本編とオリジナルサウンドトラックCDがスペシャル専用収納ケースに収められた限定版は税込3525円です。プレイには「PSVR」のほか「PlayStation Camera」と「PS Move モーションコントローラー」2本が必須なので注意してください。

(C)Sony Interactive Entertainment Inc. Developed by FromSoftware, Inc.

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in レビュー,   ゲーム, Posted by log1l_ks

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