レビュー

毛糸のキャラクターを操り北欧の美麗な大自然を踏破していく横スクロールアクションパズルゲーム「Unravel」


1本の毛糸でできたキャラクター「ヤーニー」を操り、北欧北部の絶景に着想を得たという美麗な大自然を踏破していく横スクロールアクションパズルゲームが「Unravel」です。ヤーニーには糸ならではの「能力」が備わっており、それを駆使してターザンのように木々を飛び回ったり、消防隊員のようにロープ降下を行ったりとダイナミックなアクションが行えるのですが、一方で糸ならではの「制約」もあるので、ステージをクリアするには巧みな操作と柔軟な発想を求められます。実写と見まがうくらいに美麗なグラフィックと歩く糸・ヤーニーのアンバランスさにも独特の魅力を感じたので、実際にUnravelをプレイしてみました。

Unravel - 公式サイト
http://www.unravelgame.com/


「Unravel」の特徴のひとつは、毛糸のキャラクター・ヤーニーによる自由自在なアクションです。例えば、ヤーニーは体から伸びる毛糸を使ってターザンのごとく木々を飛び回ることが可能で、キュートな見た目とは裏腹なダイナミックなアクションは爽快です。

ヤーニーの毛糸でターザン - YouTube


また、Unravelではアクションだけでは先に進めない場面に出くわすことがあります。そんな時にはプレイヤーが知恵を絞って先に進むための方法を考える必要があるのですが、ヤーニーの毛糸の特性とステージに落ちている物の特性を活かす必要がありこれまたひと癖あって面白いポイントです。


実際に、以下のようにヤーニーを使って謎解きしながらステージを進めていきます。

ヤーニート一緒に謎解き・その1 - YouTube


ヤーニーと一緒に謎解き・その2 - YouTube


というわけで、今回はUnravelのPS4版をインストールしてプレイします。初回起動時、ゲーム画面には開発元であるColdwoodからのメッセージが表示されます。


画面に「ニューゲーム」と表示されたらボタンを押してゲームをスタート。


最初はムービーがスタート。実写かと思うくらいのハイクオリティな映像です。


物憂げに何かを眺めるおばあさん。


席を立って2階に移動しようとしますが、階段で足を止めます。


眺めているのは、階段の脇に飾られた写真。


その後、編み物用の毛糸を持って階段を上るのですが……


カゴから赤色の毛糸玉がポロリ。


そのまま階下に転がっていきます。どうやらおばあさんは毛糸玉を落としたことにまったく気づいていない模様。


そして毛糸玉が落ちている場所から、ひょっこり何かが顔を出します。この赤色の毛糸でできたキャラクターが、ゲームの主役である「ヤーニー」です。


キョロキョロと辺りを見渡しながら、ゆっくりイスに上ってきます。


カメラがズームアウトしていったら……


ヤーニーを操作可能になります。ムービーからゲームプレイへの切替えがめちゃくちゃシームレスで、いつプレイ可能になったのかわからないのがポイント。


ヤーニーはコントローラーの左スティックで移動させ、「×」ボタンでジャンプできます。


テクテク移動していくと、おばあさんが視線を落としていたテーブルの上でアルバムらしきものを発見。「□」ボタンを押すと……


アルバムが開きます。


しかし、中にはもやのかかった写真しかありません。


アルバムを閉じてさらに家の中を探検してみます。


家の中は、ヤーニーが移動しやすいように絶妙に家具や日用品が配置されています。


進んでいくと、「アザミと雑草」と書かれた写真を発見。


「□」ボタンを押すと、写真の中に吸い込まれ……


気づけばヤーニーは家の外に移動していました。


そのままテクテク歩いてみます。基本的に、Unravelは右方向にどんどん進んでいく、いわゆる横スクロールゲームです。


目の前を飛んで行くチョウチョに驚くヤーニー。ヤーニーは動作のひとつひとつがとても丁寧かつ細やかに作られており、糸でできていることを忘れるほど人間らしさでいっぱいです。


さらに草むらを歩いて行くと、ヤーニーの体が徐々に細くなっていることに気づきました。どうやらヤーニーは体を形成している毛糸の分しか移動できないようになっている模様。


ここまで移動して「毛糸が足りません!」と表示され、先には行けなくなります。しかし、心配する事なかれ、先に進む方法はあります。画面上に表示されている日時計の赤枠部分に、赤色の毛糸で小さな結び目があるのがわかります。


これに向かってコントローラーの「R2」ボタンを長押しすると、ヤーニーが体の中から毛糸をヒュッと飛ばします。


「R2」ボタンを押したままヤーニーを左方向に動かすと……


ドグシャーっと日時計を倒すことに成功。


日時計の上部に絡まっていた毛糸にヤーニーを近づけると……


ヤーニーが毛糸を巻き取って、さらに探検を続けられるようになります。


ヤーニーは走りながらジャンプすると……


止まった状態でジャンプするよりも、遠くに飛ぶことができます。


さらに、ヤーニーが飛び越えられない障害物が登場した場合。


「○」ボタンを押してヤーニーを動かすことで、物をつかんで動かすことも可能です。


「L2」ボタンを押すと、ヤーニーは自分から伸びる毛糸をグッとたぐり寄せます。


そのまま毛糸が伸びる方向に左スティックを倒すと、ヤーニーが毛糸を使って壁をよじ登りはじめました。


そして、先ほど移動させておいたポットにジャンプすれば、ポットが邪魔で行けなかったエリアに侵入できるようになるというわけ。こんな具合に、ヤーニーの巧みなアクション+マップ上の物を駆使し、大自然を踏破していくのがUnravelというゲーム。


続いて目の前に出現したのは、赤色の毛糸の結び目。


これは先ほどと同じように、「R2」ボタンを長押しで毛糸を引っかけることができます。


そのままジャンプすれば、ターザンのごとく「アーアアー」と毛糸にぶら下がることも可能。


「R2」ボタンを放すとひっかけた毛糸がポイントから離れるので、毛糸を駆使してターザンのごとく空中を移動することもできます。


ステージを進んでいくと、キラキラ光る背景を発見。


近づくと人の形になって動き始め……


しばらくするとヤーニーの手の中に収まりました。こんな具合にステージにはいろいろな思い出が存在しており、これをヤーニーが集めて回るわけです。


他にも、ピカピカ光っている面は……


よじ登ることが可能。


何度か登場した赤色の毛糸の結び目。


地面から「R2」ボタンを押しても届かない場合は、ジャンプしてから糸を伸ばせば……


ぶら下がることが可能。


赤色の毛糸の結び目を2つ発見。


これの側で「□」ボタンを押すと、ヤーニーが毛糸の結び目を作ります。


毛糸の結び目を2つ作ると……


毛糸の橋ができます。この橋の上には乗ることが可能。


さらに、橋の上で左スティックを下方向に倒すと、ヤーニーが以下の様にふんばります。


スティックを離すとヤーニーがぴょーんと大ジャンプ。通常ジャンプでは行けない場所にはこの橋を使って行けばOKというわけ。


加えて、毛糸にぶら下がった状態で……


「□」ボタンを押しても結び目を作ることができます。


これを使えば足場がない高所に橋を作ることが可能。


さらに、高所で左スティックを下方向に倒して「×」ボタンを押せば……


下に降りることができます。


「L2」ボタンを押したまま足場のない場所へ移動すれば……


消防士のようなロープ降下もできます。高所から自由落下してしまうとヤーニーが死んでしまうので、それを防ぐためにこれを行えばOK。


赤枠部分にあるぐるぐる巻きの毛糸部分に光の渦が見えます。これは、ゲームの再開ポイントです。


先に進むと大きな溝に遭遇。


中に降り、毛糸を使って壁を乗り越えようとしますが……


毛糸を引っかけた棒が抜けてしまい、奥の魚のモニュメントから水がドバドバ噴き出します。


ヤーニーは水の中に入って一定時間が経つと再開ポイントからリスタートとなってしまうので……


なんとか待避。しかし、溝いっぱいに水が溜り、先に進めなくなってしまいました。


こんな時にはヤーニーの毛糸とフィールドに落ちているものを活用して乗り越えていきます。毛糸の橋は物を移動させるためにも使用できるので、これを使ってリンゴを運び……


水の中に落とします。


リンゴはプカプカ水に浮くので、これを足場にして……


ジャンプ!


なお、身動きがとれなくなってしまった場合は十字キーの下方向を長押しします。


すると、ヤーニーが地べたに座り込み……


セーブ地点からリスタートとなります。


なお、フィールド上にはところどころに以下のような毛糸製のブローチが落ちています。これは「秘密」と呼ばれるもので、各ステージの入り口となっている写真立ての前でこれの収集状況を確認することが可能。


そして以下のブローチはステージクリア時にゲットできるもの。


ゲットしたブローチはおばあさんのアルバムに貼り付けられ、ステージで集めた思い出も一緒にアルバムに吸収されていきます。


その後、アルバムを開いてみると、思い出が蘇っているのがわかります。


「Unravel」の基本操作や基本情報はこんな感じで、実際にプレイして感じるのは美麗なグラフィックとゲーム性の高さ、そしてヤーニーの動作の細やかさです。ゲームは毛糸の特性をいかに使うかがとても重要で、それでいてヤーニーのアクション性も高いので、アクションゲーム好きでも楽しくプレイできるような難しさもステージ上に存在します。初回ステージ以外はほとんどヒントがない状態なので、ヤーニーをあれこれ動かしながら試行錯誤してステージを進んでいく必要があり、「アクションパズル」というゲームジャンルに分類されているゆえんはゲームを進めるごとにより実感できるようになっていきます。Unravelでは敵モンスターが出現して激しいバトルを繰り広げる……といった展開がなく、ほのぼのした雰囲気のままゲームを進められるのも特徴なので、「ヤーニーのキュートな見た目に癒やされたい」だとか「アクションパズルのような謎解きが好き」という人は、是非とも1度プレイしてみてください。

なお、「Unravel」にはPS4・Xbox One・PC版の3種類があり、それぞれ1944円でダウンロード版が販売されています。

Unravel - 公式サイト
http://www.unravelgame.com/

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
爽快感フルマックスのパルクールを駆使して街を駆け回るアクションゲーム「ミラーズエッジ カタリスト」をサクッとプレイしてみました - GIGAZINE

拳で頭を殴りつぶすぶっ飛んだ暴力描写がなぜか爽快でアドレナリン出まくりの最新ゲーム「DOOM」をサクッとプレイしてみました - GIGAZINE

立体機動装置で迫り来る巨人を駆逐しまくれる「進撃の巨人」プレイレビュー、ムービーで実際のプレイを見るとこんな感じ - GIGAZINE

冷戦以降のパラレルワールドで絶滅した世界をみんなで再構築する異色ゲーム「The Tomorrow Children(トゥモロー チルドレン)」のベータテストに参加してみました - GIGAZINE

シューティングファン待望の名作が復活し完全新作モード搭載の「ダライアスバースト クロニクルセイバーズ」をサクッとプレイしてみました - GIGAZINE

in レビュー,   動画,   ゲーム, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.