フォートナイトの成功を受けてバトルフィールドやFIFAのEAがバトルロイヤルゲームの開発を計画していることを明かす

人気ゲーム配信プラットフォームのTwitch上で同時視聴者数最多記録を更新し、100億円以上というeスポーツ界トップクラスの賞金がかけられた、無料でプレイできるバトルロイヤルゲームが「フォートナイト」です。このフォートナイトの成功を受けて、「FIFA 19」や「Battlefield V」といった人気タイトルを販売する大手ゲームパブリッシャーのElectronic Arts(EA)が、無料でプレイできるバトルロイヤルゲームを開発する計画があることを明かしています。

EA open to cross-platform playability for Battlefield V, future games | GamesIndustry.biz
https://www.gamesindustry.biz/articles/2018-07-26-ea-open-to-cross-platform-playability-for-battlefield-v-future-games

After Fortnite's Success, EA Says It Might Make A Free-To-Play Battle Royale Game - GameSpot
https://www.gamespot.com/articles/after-fortnites-success-ea-says-it-might-make-a-fr/1100-6460770/

フォートナイトやPUBGなど、近年人気が高まっているバトルロイヤルゲーム。EAが2018年10月19日に発売する予定のBattlefield Vや、アクティビジョンが2018年10月12日にリリース予定の「Call of Duty®: Black Ops 4」にもバトルロイヤルモードが搭載されることが明らかになっています。EAは2018年7月に行った第1四半期決算説明会の中で、こういったバトルロイヤルゲームについて「全く別の無料プレイ可能なゲームをリリースする準備がある」と言及しました。

決算説明会の中で、クリス・エヴェンデン副社長は「フォートナイトなどのクロスプラットフォームで提供される無料プレイゲームの成功をどのように見ているか？」という質問を受けて「3～5年後にはクラウドにゲーム体験の大部分が存在するようになる」と回答、クロスプラットフォームのゲームを提供するためにクラウドを活用する計画があることを明かしています。実際、EAはクラウドゲーム技術開発のGameFlyを2018年5月に買収しています。

さらに、エヴェンデン副社長は「我々は、特に幅広く多様なプレイヤーベースを持ったいくつかのタイトルを中心に、フォートナイトと同様の方法でクロスプラットフォームでのプレーを提供することを検討しています」とも発言したそうです。

加えて、EAのブレイク・ヨルゲンソンCFOは、「Battlefield Vのバトルロイヤルモードを、フォートナイトの無料でプレイできるバトルロイヤルモードのように、本編とは独立して提供する計画があるか？」についても尋ねられています。これに対してヨルゲンソンCFOは、「Battlefield Vのバトルロイヤルモードは他のゲームモードと同じように提供される」と無料での提供については否定しています。しかし、「我々はシューティングジャンルにおいて全く別のタイトルとして無料でプレイできるゲームを開発したいと考えています」とコメントしており、Battlefield Vではなく別のゲームタイトルで、無料でプレイできるバトルロイヤルゲームを提供する計画があることを明かしています。

PUBGやフォートナイトなど近年ゲーム界隈で大きな盛り上がりをみせているバトルロイヤルゲームですが、EAのような大手ゲーム会社が参入することでどのような変化が起きることとなるのか、今後の動向からも目が離せません。