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人気バトルロイヤルゲームの「PUBG」が「フォートナイト」への訴訟を取り下げ、法的な争いはひとまず収束か


人気バトルロイヤルゲーム「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)」の開発元であるPUBG Corporationが、同じく人気バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」に対して提出していた、著作権侵害による差止命令の申立を撤回したと報じられています。

Copyright Lawsuit Dropped Against Fortnite Creators, Ending Legal Battle - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-06-27/pubg-drops-lawsuit-against-creators-of-gaming-phenom-fortnite


「PUBG」は、最大100人のプレーヤーで生き残りをかけて戦うバトルロイヤル形式のシューティングアクションゲームです。元は「ARMA 2」で人気のあったMOD「DayZ」の亜種として、映画「バトル・ロワイアル」の影響を受けて誕生したゲームで、「ARMA 3」のMODを経て、独立したゲームとして2017年3月からPCとXbox One向けに配信が開始されました。2018年6月にはプレイヤーがモバイル版も含めて4億人を突破したと発表されるなど、世界的に人気のあるタイトルです。


「フォートナイト」は2012年7月から配信されていて、当初はプレイヤーが壁を建築しながら敵の猛攻から身を守るというサードパーソン・シューティング型のディフェンスゲームでした。しかし、2017年9月に最大100人で戦い合うバトルロイヤルモードが追加されると、わずか数ヶ月でプレイヤーが340万人を超えるほどの大成長を遂げ、100億円という賞金を公式大会に投入できるほどの売り上げを見せています。


PUBG Corporationは「フォートナイト」は「PUBG」の模倣であり、「フォートナイト」の開発元であるEpic Games著作権を侵害しているとして、ソウル中央地方裁判所に対して差止命令の申立を行ったと報じられていました。しかし、Bloombergによると、PUBG Corporationは今週の月曜日にEpic Gamesの弁護士へ申立撤回の手紙を送ったとのことです。

「島を舞台に最大100人で生き残りをかけて戦うバトルロイヤル形式」という点では「PUBG」と「フォートナイト」は似ているといえ、実際に「フォートナイト」の開発スタッフは「PUBG」から大きな影響を受けてバトルロイヤルモードを追加した、と公式ブログで述べています。しかし、「フォートナイト」には「プレイヤーが素材を元に壁や床を建築する」という要素があり、さらにグラフィックのデザインもカジュアルなものとなっていて、「PUBG」とは明確に差別化されています。

一方、「PUBG」は2018年6月22日のアップデートでイベントパスの導入を告知しましたが、海外の掲示板・Redditでは「『フォートナイト』のバトルパスとほぼ同じ」と、本家を主張する「PUBG」による模倣を批判する声も上がっていました。また、「PUBG」は、Epic Gamesが開発したUnreal Engine 4というゲームエンジンを使っているため、今回の申立撤回はEpic Gamesとのトラブルを避けるためであった可能性も考えられます。


なお、PUBG Corporationはバトルロイヤルゲーム「荒野行動」や「Rules of Survival」をリリースするNetEaseに対しても著作権侵害で訴えを起こしています。

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in ゲーム, Posted by log1i_yk

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