マヤ文明の頃から2500年受け継がれる伝統の方法でチョコレートが作られているグアテマラの姿
中央アメリカが起源とされるチョコレートは、紀元前2000年頃から人々に親しまれてきた食べ物といわれています。マヤ文明が存在していたことから作られてきたチョコレートとその原料となるカカオは、2500年後の現代でも変わらない形で受け継がれています。
Creating Guatemala’s Food of the Gods - YouTube
中央アメリカの国家、グアテマラには有名なものがいくつかあります。
それはコーヒーだったり……
アボカドだったり。
しかし、何より広く知られているのは、チョコレートの産地であるということかもしれません。
中央グアテマラの「チョコラ」は、標高500メートルから1000メートルの山間地に位置する地域。
ここでは多くの雨が降り、肥沃な大地があります。そのため、ここではカカオが古くから栽培されてきました。
カカオ栽培に携わっているビクトール・アルフレード・ディアス・カンさん。チョコラで生まれ、チョコラで育ってきました。
カカオを育て、実が熟したら収穫してチョコレートを作るための準備を行います。
カカオの実を割って……
中からチョコレートの原料となるカカオ豆(種子)を取り出します。
取り出したカカオ豆は発酵の後に天日干しで乾燥させられ……
長い時間をかけて熟成されるとのこと。ここから先は、丁寧に処理を施したカカオ豆をもとにチョコレート作りが行われます。
カカオ豆からチョコレートを作るのは、アンティグア・グアテマラと呼ばれる街です。
この街はチョコレートで有名であり、あちこちにチョコレート工場が存在している模様。
チョコラで取れたカカオ豆を使ってチョコレートを昔ながらの方法で作るのは、チョコレート職人のブレンダ・エリザベート・オリバ・シカンさん。
おいしいチョコレートを作るには、何よりもロースト(焙煎)が重要だと語ります。
最も良いロースト方法は、薪を燃やした火を使うローストだとのこと。
ガスストーブやオーブンの火ではダメ
木を燃やした火でローストすることで、チョコレートに特有の風味がもたらされるといいます。グアテマラでは、このような伝統的なチョコレート作りが、親から子へと何世代にもわたって受け継がれてきました。
「多くの人が、アンティグアならではのチョコレートを求めてやってくるの」
「そんな人たちに、ここでしか手に入らないチョコレートを提供することが、私たちのやりたいと思っていることです」
しかしそんなアンティグアでも、現代的なチョコレート作りを行う職人もいます。ちょっとコワモテの男性、フェルナンドさんもそんなチョコレート職人の一人。
フェルナンドさんは、近代的な設備を使ってチョコレート作りを行っています。
チョコレート作りには手間と時間がかかり、忍耐のいる仕事。フェルナンドさんの工房では、月あたり1トン・年間で12トンのチョコレートが作られています。
「グアテマラのチョコレートのおいしさの秘密は、カカオにあります」
「もう何年も、チョコレート作りは私の人生です。人生のほとんどをチョコレートにささげてきました」
「チョコレートがあれば、可能性に限りはないのです」
「この伝統を守ることは重要なことだと思います。それは私たちの歴史であり、ここグアテマラで育てられるカカオは世界でここにしかないものだからです」
「チョコレートは、情熱」
「チョコレートは、みんなをハッピーにさせる」
「チョコレートは、グアテマラのものです」
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