現実世界に別れを告げて仮想空間へ旅立つべく「Oculus Rift」と「Gear VR」を体験してきました
ソニーの「PlayStation VR」やMicrosoftの「HoloLens」など、昨今はVRヘッドセットが映像やゲーム業界で何かと大きな話題になっていますが、VRブームの流れを生み出したのはOculusの「Oculus Rift」です。クラウドファンディングから始まり、今ではVRヘッドセットの最先端をいくOculusの製品「Oculus Rift」と「Gear VR」が東京ゲームショウ2015で試遊展示されており、その体験は新時代の幕開けを感じさせてくれるものになっています。
Oculus - Oculus VR
https://www.oculus.com/
ホール2のN05にあるOculusのブースに到着。Gear VRの試遊スペースは、ヘッドセットを装着している人ばかりで、何だか映画で描かれる未来の世界のようです。
まず体験させてもらったのがGear VRです。
OculusとSamusungが共同開発したGear VRは「Galaxy S6」または「Galaxy S6 edge」を装着するタイプのVRヘッドセット。
前編にカパッとGalaxy S6を装着。
頭に装着する部分はこんな感じ。めがねをはめたままでも装着できるのはうれしいポイントです。
バンド部分にはGear VRのロゴ。
ヘッドセット上部には焦点を合わせるための調節ねじがついています。
音声はスマートフォンから出力。
本体右側には四角いタッチパネルのスペースがついていて、必要な場合はこの部分をタップして操作します。
実際に装着してみると、重量的な意味での負担はほとんどなく、頭にピタッとフィット。
試遊してみたゲームは開発中のもので、いわゆるFPSのようなシューティングゲームでした。ゲーム中の操作は、ある1点を見つめると、その場所に移動し、右側のタッチパネルをタップすると銃を撃てるというもの。
キョロキョロしながらタッチパネルをタップしまくっている姿からは、プレイヤーが完全に別の世界にいっていることを実感できます。
ゲーム内のVR空間は細部に至るところまでデザインされていて、奥行き感も半端なくスマートフォンを使ったVRもなかなかのもの、と思えるくらい完成度は高め。
Gear VRはVRヘッドセットのエントリーレベルには十分といえるレベルです。スマートフォンと言えども、Gear VRを装着したとたん別世界に存在するかのような感覚は、普通のゲームでは味わえないものでした。
Gear VRの後は、いよいよOculus Rift。Oculus Riftの試遊は個室で行われます。
東京ゲームショウの試遊で用意されていたのはOculus Riftのプロトタイプ。製品版とはデザインが少し違います。
前面にはOculusのロゴ。
こちらはヘッドフォン。
Oculus Riftもいわゆるデバイスとしては軽い部類で、長時間の使用でも首が疲れるといった問題はなさそう。
プレイヤーの頭の動きは専用のカメラでトラッキング。
操作はXbox 360のコントローラーで行います。
これがOculus Riftのホーム画面。なお、ゲームのプレイ画面は開発中であるため見せることはできません、残念。
実際に装着すると少し開いた隙間から現実世界がちょろっと見えるということはなく、フィット感は抜群。
頭部にピタッとはまって外の世界から完全に遮断されるので、没入感はむちゃくちゃ高いです。
ゲームの操作はコントローラーで行います。
試遊したのは「Edge of Nowhere」というTPSのタイトル。
試遊したEdge of Nowhereのデモムービーは以下から確認可能です。
Edge of Nowhere - A VR Adventure - Reveal Teaser - YouTube
広大な銀世界にぽつんといきなり放り込まれ、最初はびっくりすること間違いなし。やはり、360度どこを見ても世界が広がっているのは全く新しいゲーム体験です。
ガラガラと足場が崩れていくシーンで真下を見ると、自分がいかに高いところにいるかがわかり、真下を見ているだけで足がすくむレベル。何回か谷底に落ちてしまったのですが、奈落の底に落ちていくときに下を見ていると、ジェットコースターで落下するような感覚を味わえます。
シーンとした洞窟内では、どこかから音がするたびにビクッと体が反応します。Oculus Riftでガッチガチのホラーゲームをプレイすると失神するのでは、と思うくらいでした。
約5分ほどのプレイでしたが、仮想空間の世界を満喫。Oculus Riftは体験するだけでも、発売が待ち遠しくなるデバイスです。
今回試遊したGear VRは、すでに開発者向けモデルが発売済み。正式なコンシューマ向けは2015年内に登場するとのことです。
これはOculus Riftの開発者向けモデル。
Oculus Touchという専用コントローラーで操作できるようになっています。なお、Oculus Riftのコンシューマ向けの製品は2016年第1四半期に登場する予定です。
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