お金が使えない野外フェス、電気もガスもない砂漠にゼロから1週間限定の街を作り出す「バーニングマン」2015年はこんな感じ
世界中から集まった数万人もの人々が、電気もガスもない人里離れた砂漠に直径2.4kmの架空都市を作り出し、お金を一切使わない「ギフト」文化のもと、パフォーマンスを行ったり、パーティーやヨガ、ヒーリング、アート制作、パン焼き、スカイダイビング、セスナ機での遊覧飛行など、ありとあらゆる表現行為を行うのが「Burning Man(バーニングマン)」です。
2015年バーニングマンの参加者は7万人ほどと見られています。毎年異なったテーマが掲げられますが、2015年は「鏡とマスク」「迷路と融合」がテーマで、カーニバルの古典的なスタイルにのっとったものとなりました。「Carnival of Mirrors(鏡のカーニバル)」と名付けられた2015年のバーニングマンは「メディアにあふれた世界において、製品や人々、消費活動、人と人との心の交流は変形されているのではないか?誰が詐欺師でだまされてイルのは誰なのか、そして私たちはどうやって本当の自分を見つけられるのか?」ということを問いかけており、商行為を忌むべきものとするバーニングマンの姿勢を改めて表すものでした。
ということで、2015年のバーニングマンがどのような感じだったのか、まとめムービーが公開されています。
Burning Man 2015 - Carnival Of Mirrors - YouTube
だだっ広い砂漠に1つの建物の影が見えるという、幻想的な夕方の光景からムービーはスタート。
バーニングマンが開催されるのは、直径2.4kmの架空の都市「ブラックロック・シティ」で、ここには世界中の人々の作品が並べられています。
にゅっと空に伸びるのは……
女性型の巨人っぽい像。展示するスペースが広いだけあって、展示物のサイズも規格外です。
ブラックロック・シティは歩いて移動するには広すぎるので、自転車や乗り物での移動が一般的です。
乗り物といっても、ただの車だけでなく、ネコ型バスや巨大な三輪車っぽいものまで、さまざまな大きさや形があります。
魚の口に入って移動中の人々。
乗り物はその辺をうろうろしているので、「乗せて~」と声をかけて乗り込めばOK。もちろん街中を走るバスと違ってお金は不要です。
「巨大なハテナを支える人」という、見て楽しむタイプの展示物もあれば……
ブランコなど、体験型の展示物もあります。
ブラックロック・シティの中心部にあるゲートの向こうには、バーニングマンのシンボルである「ザ・マン」
下から見ると、かなり巨大であることが分かります。
昼はもちろんのこと、さらに盛り上がるのが夜。日中は温度がかなり上がるので、まったりして過ごす人も多いのですが、夜は涼しくなることもあり、夜な夜なさまざまなイベントやパーティーが開催されます。
大きなハンマーを構える男性。
目の前のマシーンにハンマーを振り下ろすと……
ぐーんと目盛りが上がっていきます。
てっぺんの矛から火が噴き出し喜ぶ男性。どうやらゲームセンターなどにあるハンマーゲームのアグレッシブ版のようです。
そのほか、全てを焼き尽くす勢いで行われる炎のシューティングゲームや……
人間の動きに反応するインタラクティブな展示物も。男性がかがんでいる間は炎が小さいのですが……
ばっと腕を広げると炎が高くあがりました。
巨大な骨格標本っぽいもの。
ファイアーダンス。
火を噴くタコ。
車もど派手になります。
街灯が存在せず、ライトを付けていないと人や自転車が見えにくいので、事故防止のためにもライトの装着は必須です。
「THUNDERDOME(サンダードーム)」という大きな看板を発見。
ドーム型の鉄骨の上には人だかりができています。
中で何をしているのかというと……
肉体と肉体がぶつかり合う激しい戦いが繰り広げられていました。
鬼の形相で戦っています。
一方、カラフルな天井の下でまったり休む人々もいました。
蛇
背中合わせの2人
バーニングマンではシンボルである「ザ・マン」と共に、人々が祈りを捧げたりのんびりする場所として「テンプル(寺院)」が作られます。年度によってデザインはさまざまで、お城っぽかったりピラミッドぽかったりするのですが、2015年はゲートのような抽象的な雰囲気です。
中国っぽい雰囲気の作品もありました。
踊りまくるパーティー中の人々。
夜はこんな感じ。
そして、バーニングマンが開催される最後の晩、シンボルである巨大な「ザ・マン」が燃やされます。花火があがり……
周囲ではさまざまなパフォーマンスが行われます。
ザ・マンに火が付けられ……
爆発。
メラメラと燃え上がります。
そして最後はバタリとザ・マンが倒れて終了。
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