アート

砂漠にゼロから巨大都市を作り、1週間後に燃やして全てを無に帰す祭典・バーニングマンの様子を映した「Art & Culture of Burning」


何もない砂漠に4.5平方kmの五角形の街を作り、約1週間にわたって参加者が各々方法でアートを表現、最終日にはバーニングマンの象徴である「マン」を燃やして無に帰す、というアートの祭典が毎年アメリカ・ネバダ州で行われるBurning Man(バーニングマン)です。Vimeoで公開されている「DREAM - Art & Culture of Burning Man」は約14分のムービーの中で世界中から6万人もの人々が集まる祭典・バーニングマンに参加する人々の様子やその作品を伝えています。

DREAM - Art & Culture of Burning Man on Vimeo


バーニングマンは人型の像を中心とする直径約2.4kmの円を3分割し、その2つ分の円弧を市街地に、残りの一つをオープンスペースにするという構成で行われます。


頭に「必勝」というハチマキを巻いた男性が「バーニングマンは単なるイベントではなく、世界中のクリエイティブな個人が集まって作るコミュニティーなんだ」と語りだしました。


バーニングマンには「誰にでもオープンであること」「ギフト文化の推進」「商業主義から脱却すること」「徹底的に自立していること」「自己表現を究めること」「ともに努力=協力すること」「社会人としての責任を果たすこと」「あとを残さないこと」「参加すること」「現場での体験を大事にすること」10の原則が存在。


期間は8日間。


参加者は5万人です。


バーニングマンは何もない状態の砂漠から始まります。


人々が各々で巨大な建築物や乗り物などを作ることによって、やがて砂漠が街らしく変化。


ローマ人がいました。


トロイの木馬を運ぶ人々。


トロイの木馬の足元いる、砂の中の人々と比較すると、その巨大さがよくわかります。


燃え盛るトロイの木馬に対して人々が矢を放っています。


アート作品を作っている最中の様子。砂漠が広大すぎてミニチュアにしか見えません。


カラフルなライトに照らされ、まるで夜の遊園地のよう。


遠くから見ると街のネオンそのものです。


前衛的な巨大オブジェがいくつも立ち並ぶのもバーニングマンならでは。


女体製作中。


ランタンを運ぶ人々が、まるで儀式を行うどこかの民族のようです。


夜になってもさまざまな催しが行われています。


花火。


10原則にあるように、「単なる見物人である」ことはバーニングマンでは厳禁。常に参加することが求められます。


敷地が広すぎるため、自転車で移動する人も多くいます。


カラフルな巨大風船が飛んでいると思ったら……


人がぶら下がっていました。


プカー。


巨大バルーンからぶら下がっていたのは参加者のヘザーさん。巨大でパブリックなアートに自分自身が参加できるというのも、バーニングマンの特徴。


同じく参加者のクリムゾンさんは、参加者がそれぞれの表現で自身の可能性を示すことができるのがバーニングマンであると語りました。


ショーのための準備をする女性。


大規模な舞台装置を使ったショーも行われます。


砂漠の移動手段である乗り物もすべて参加者によって作られます。


夜になると宇宙船っぽい様相になるものも。


こちらの火を吹くタコも、昼間は移動手段として動きます。


笑顔で操作するおじさん。


実際に乗り物を作っているアーティストのアンディ船長。


船長の作っている乗り物もかなり奇抜なデザインです。


一方、LOVEとかかれたオブジェの中では……


ヨガを勤しむ人々。


チビッコも参加しています。


アーティストのジョーンズさんは映像を使った作品を作ります。


ジョーンズさんのアートを表現するのがこちらの女性。


白い衣装をまとってダンスしています。


コンピュータで幾何学っぽい映像を再生するジョーンズさん。なお、通信環境は参加者が有志で提供しているため、砂漠のど真ん中ですが、インターネットも可能です。


陽が落ち、白い衣装で踊る女性に先ほどの映像を投射すると、暗闇に幻想的な映像が浮かび上がります。


また、寺院も作られました。


こちらが寺院を建築したメンバー。


寺院の周りには多くの人々が集まり、生活を営みます。


中では鐘の音が響き渡ります。


楽器を作成・演奏しているのは建築しているのとは別のアーティストです。


こちらがその楽器。


昼夜を問わず、多くの人々が祈りを捧げにやってきます。


夜はライトアップされ、昼間とはまた別の雰囲気です。


参加者の中にはアーティストだけでなく、音楽家もいます。こちらは巨大なハープを作るウィリアムさん。


体全体を動かさなければ演奏できないどの巨大ハープ「Earth Harp


現時点で世界一長いハープとされています。


演奏を行うのはアンドレアさん。


期間中、数え切れないほどの表現が行われますが、アートは最終日にすべて燃やされてしまうのがバーニングマンの決まり。荘厳な寺院にも火がつけられます。


どんどん燃やされていくアートたち。


参加者はそれを座って見守ります。


涙ぐむ人も。


こちらの女性は祈りを捧げています。


そしてあっという間に8日間にわたって作り上げられた祭典が終わりを迎えるのです。


DREAMは、フィルムメーカーのRich Van Everyさんが主催者や参加者に焦点をあて、「バーニングマンの舞台裏はどのようになっているのか?」ということを明らかにした映画Spark A Burning Man Storyの一部を再編集したもの。映画Spark A Burning Man Story自体は今夏公開される予定です。

Spark - A Burning Man Story Trailer
http://www.sparkpictures.com/

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in 動画,   アート, Posted by darkhorse_log

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