メジャーリーグでライバル球団の選手情報をハッキングした疑いがありFBIが捜査中
by ohad*
メジャーリーグ(MLB)の球団が敵チームのデータベースに不正侵入し、選手の分析レポートやトレードの検討内容などの秘密情報を盗み出した疑いがあるとして、FBIと司法省が捜査を進めていることが明らかになりました。プロスポーツ界では“スパイ行為”はそれほど珍しいことではありませんが、こういった“サイバー攻撃”が行われたことが明らかになったのは史上初だとのこと。
Cardinals Face F.B.I. Inquiry in Hacking of Astros’ Database - The New York Times
http://www.nytimes.com/2015/06/17/sports/baseball/st-louis-cardinals-hack-astros-fbi.html
容疑は、セントルイス・カージナルスがヒューストン・アストロズのネットワークに不正に侵入したというもの。盗み取った情報は、アストロズの選手のトレードに関する検討内容や、選手に関する独自の分析結果、選手のスカウトレポートなどだったとのこと。
現在、カージナルスはナショナルリーグ中地区所属、アストロズはアメリカンリーグ西地区所属で、通常のリーグ戦では対戦機会はありませんが、2013年にリーグ再編があるまではアストロズもナショナルリーグ所属でした。今回、不正侵入を受けたアストロズのゼネラルマネージャーであるジェフ・ローナウ氏はかつてはカージナルスのスカウト担当だったとのことで、ローナウ氏が在籍していたころに使っていたパスワードのリストを、カージナルス関係者がアストロズのデータベースに対して使用し不正侵入したのではないかとみられています。
カージナルスはこの事件について、捜査には全面的に協力すると語っています。
・関連記事
大リーグの球団はどのようにして日本のトップ選手との契約を商業的利益に変えているのか? - GIGAZINE
スポーツ界に燦然と輝く7つの大記録 - GIGAZINE
イチローなどの日本人選手にゆかりがあるシアトルマリナーズのスタジアムツアーに行ってきました - GIGAZINE
野球・サッカー・バスケなどあらゆるスポーツの中でどの試合が盛り上がっているかを数値で示してくれる「Gambletron 2000」 - GIGAZINE
世界中の17のスポーツリーグとJリーグや日本プロ野球を比較、観客動員数や給料額はどれくらいのレベル? - GIGAZINE
・関連コンテンツ