スポーツ界に燦然と輝く7つの大記録

by coffee is for closers

野球、サッカー、バスケットボールなど、それぞれのスポーツには過去の名選手が打ち立てた大記録があります。新たな名選手によって塗り替えられる記録もありますが、中にはどれだけ時間を経ても残り続ける偉大な記録があります。

イチローが「打率4割より難しい」と語った、ジョー・ディマジオの56試合連続安打をはじめ、今後も塗り替えられなさそうな7つの大記録はこちら。

Uncoached - The Best Athletic Records |

◆連続試合安打56(MLB)
マリリン・モンローの夫だったことでも知られるジョー・ディマジオは、1941年に「56試合連続安打」という記録を打ち立てました。2005年～2006年シーズンにジミー・ロリンズが38試合連続安打を打ちましたが、それでもまだ18試合も伸ばさねばならないほどの記録です。メジャーリーグ移籍初年度にルーキー最多安打記録を更新したイチローは、シーズン打率4割と56試合連続安打について、56試合連続安打の方が難しいと答えています。

◆通算安打4256(MLB)
メジャーリーグ屈指の安打製造器ピート・ローズは1963年から1978年にかけてシンシナティ・レッズで活躍。1970年代のレッズはこのピート・ローズらの活躍で黄金期を築きました。その後、ピーとはフィリーズ、エクスポズで活躍したのち、再びレッズに移籍。1985年にタイ・カッブの持つ通算安打記録を抜く4192本目のヒットを放ち、現役引退までにその数字を4256まで伸ばしました。これは、デレク・ジーターが今後もシーズン200安打を7シーズンにわたって続けて到達する数字なので、かなり難しいと見られています。なお、その後レッズの監督に就任したピート・ローズですが、1989年に野球賭博に関わったとして永久追放処分を受けています。

◆連続試合出場2632(MLB)
広島カープの「鉄人」衣笠祥雄が持っていた連続試合出場記録2215を1996年に塗り替えたのは、カル・リプケン・ジュニアでした。この記録はだいたい16シーズン以上連続で試合に出続けてようやく達成される記録で、リプケン以前のメジャーリーグ記録であるルー・ゲーリックの2130、衣笠の2215というのも相当なもの。病気にならずケガもせず、家族の死や子どもの誕生があっても休まないことが条件です。現在のメジャーリーグの現役選手は、最も記録に近い選手でも600試合連続出場ぐらいだそうです。ちなみに、2010年シリーズ終了現在の日本の通算試合出場記録は2330で、これを持つのは現役の金本知憲選手。1シーズンが144試合なので、あと2シーズン出場し続けるとようやくこの2600という数字が見えてくるわけですが、リプケンの記録の恐ろしいところは連続試合出場だというところです。

◆通算勝利511(MLB)
メジャーリーグでシーズン最優秀投手に与えられる賞にその名を残しているサイ・ヤング。彼は21年間の現役生活で、最多勝5回を記録、通算で511の勝利を挙げました。「サイ」とは本名ではなくニックネームで、ファストボールの威力の凄さを竜巻(サイクロン)に例えたもの。この記録は年間25勝を20シーズン続けなければならない記録で、よほど勝ちに恵まれ、かつ選手生命の長い投手でなければ抜くことは困難でしょう。

◆連続先発試合出場297(NFL)
ブレット・ファーヴは1992年から297試合続けてクォーターバックとして試合に先発出場しました。この期間中、彼はグリーンベイ・バッカーズに所属していましたが、ファーヴが先発した17シーズンで負け越したのはわずか1度だったそうです。ちなみに、先発試合数や勝利数、通算パスヤード数など数多くのNFL記録も所有しています。

◆シーズン平均トリプル・ダブル(NBA)
「トリプル・ダブル」とは、得点・リバウンド・アシスト・スティール・ブロックショットの5項目のうち、3つの項目で2ケタを記録すること。得点力があるだけではダメで、記録には攻守備わった選手であることが必要です。1961年～1962年のシーズンで、オスカー・ロバートソンはシーズンの平均がトリプル・ダブル(1試合あたり30.8得点、12.5リバウンド、11.4アシスト)という驚異的な数字を記録しました。シーズン平均ということは、例え数字の悪い日があってもそれを取り戻すだけの活躍をした日があったということで、この記録は今に至るまでNBA史上唯一の記録です。ちなみに同じシーズン、ウィルト・チェンバレンが1試合100得点というNBA記録を達成しています。

◆ASPワールドチャンピオンシップ10勝(サーフィン)
ケリー・スレーターは世界的に有名なサーファーで、ASPワールドチャンピオンシップを10勝しています。第2位の記録が4勝ということで、その突き抜けた凄さがわかります。クイックシルバーがスポンサーについており、彼に憧れてクイックシルバーを身につけるサーファーも少なくないとのこと。