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阪神タイガースのマートン選手がイチローの持つプロ野球シーズン最多安打記録を16年ぶりに更新


阪神タイガースマット・マートン選手が、5日に行われたヤクルト戦で2回表に今季211安打目となるセンター前ヒットを放ち、プロ野球のシーズン最多安打記録を更新しました。

これまでの記録は現在シアトルマリナーズに所属するイチロー選手が1994年、オリックスブルーウェーブ時代に記録した210安打。記録更新は実に16年ぶりとなります。

マートン選手の記録更新への軌跡は以下から。
一軍試合速報|阪神タイガース公式サイト

マートンは大学を卒業後、メジャーリーグのボストン・レッドソックスに入団。当初からかなり期待されていた選手で、2004年にトレードでシカゴ・カブスに移籍したときにはレッドソックスファンから嘆きの声が上がったそうです。


2005年にメジャーリーグデビュー、2006年には開幕スタメン入りしましたが、2007年にソリアーノとフロイドという有力2選手がFAで移籍してきたために出場機会が減少。2009年はロッキーズにトレード移籍しましたがこの年もメジャーでは活躍できませんでした。

この年のシーズンオフ、阪神タイガース駐米スカウトスカウトのアンディ・シーツがマートン獲得を強く推薦してタイガースが獲得に動きました。ちょうど赤星憲広の引退と重なったこともあって、マートンは1番打者・センターとして期待されることになりました。

阪神では2009年に助っ人として来日したケビン・メンチがオープン戦から全くの不振でわずか15試合の出場(54打席8安打0本塁打、打率.148、打点2)の惨憺たる結果を残していたため、ファンは事前に予防線を張りまくっていましたが、ふたを開けてみるとオープン戦で鳥谷に次ぐチーム2番手の成績を残し、シーズン開始後も早々に来日第1号ホームランを放ちました。

シーズン開幕後も期待を裏切ることなく、1番打者、あるいは3番打者としてハイペースで安打を打ち続け、9月17日には藤村富美男の持つ球団最多安打記録191本に並び、翌日3安打を放って球団新記録を達成。9月23日に200安打に到達し、9月28日にセリーグ新記録となる205安打目を放ちました(従来記録はアレックス・ラミレスの204安打)。

試合数がまだ残っていたことから、さらにイチローが1994年に記録した日本記録の更新に注目が集まりました。その期待に応えるように、自身の29歳の誕生日である10月3日に210安打目を放ってイチローの記録に並び、5日の試合で211安打目を放ってプロ野球新記録を達成しました。ちなみに、イチローの記録は年間130試合制での記録で、マートンは142試合目での記録更新です。

この試合でマートンは2回に211安打目となるセンター前ヒットを放ったほか5回にライト前ヒット、9回にライト線タイムリーツーベースを放ち、記録を213安打へ伸ばしました。さらに阪神は2試合を残しており、さらなる記録の上積みも十分に期待できます。

阪神タイガースはかつて“史上最強の助っ人”の呼び声高いランディ・バースを擁して日本一に輝いたことがあるほか、70年代にはブリーデンラインバック、80年代にはキーオ、前述のバース、90年代初頭にはオマリーと名だたる助っ人を擁し、2000年代には「8番ムーアでもいいのでは」と囁かれるほどの打撃型投手でトラッキーがそっくりなヒゲをつけて話題になったりしたムーア、2003年から複数年にわたり抑え投手として活躍したジェフ・ウィリアムズなども居ましたが、その裏には高給取りだったにも関わらずほぼ活躍ゼロでケガを「神のお告げだ」としてあっさり引退したグリーンウェル、キャンプ地であまりに特大のホームランを飛ばすため名前を冠した特製ネットが作られたもののシーズンでは活躍できなかったディアー、「第2のバースや!」と言われながら消えていった数々の助っ人たちがいて、お世辞にも外国人獲得が上手なチームだとは言えません。

そんな中、マートンのように最多安打を打てる選手と、ホームラン王を争えるブラゼルが同時に所属しているというのはこれ以上ない幸運。クライマックスシーズンからの逆転に期待したいところです。

また、シーツ駐米スカウトが次にどんな選手を見つけてくるのかというのも楽しみです。

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in メモ, Posted by logc_nt

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