秘伝のタレで24時間以上つけ込まれた「新生公司」の手作り焼豚など3種を食べてみた
「新生公司」は神戸・元町に店を構えて60年以上という歴史があるお店で、手作りの焼豚は厳選素材を使い、秘伝のタレに24時間以上たっぷりと漬け込んで作られています。長きにわたって多くの人々に親しまれてきたという焼豚はいったいどんなものなのか、改めて味わってみることにしました。
新生公司
http://www.kobe-yakibuta.com/
「新生公司」の元町本店に到着。伊藤ハムの赤と青の看板が目印です。
お店の所在地は「兵庫県神戸市中央区北長狭通3丁目3−2」。JRや阪神の元町駅を出てすぐの場所にあります。
軒先のテントには「自家特製焼豚」の文字。
店内には所狭しと多くの商品が並べられています。
パックされて販売されている焼豚などは、通販で手に入れることも可能です。
店頭にぶら下げられた「あぶり焼きベーコン」を発見。
表面には見事な照り。見るだけで食欲をそそられます。
「あぶり焼きベーコン」はタイミングが合わないとなかなかゲットできない珍しい商品。ということで、今回はあぶり焼きベーコン(469グラム・税込1519円)と塩バラ焼豚(331グラム・税込1429円)、自家製国産焼豚(655グラムで税込2692円)を買ってみました。
それぞれの100グラム単価は、あぶり焼きベーコンが324円、塩バラ焼豚が432円、自家製国産焼豚が411円と、なかなかのお値段と言えそう。それだけに味のほうにも期待が高まってしまいます。
というわけで、焼豚など3種をゲットして持ち帰ってきました。
左から、あぶり焼きベーコン、塩バラ焼豚、自家製国産焼豚の3種。
まずは最も大きかった「自家製国産焼豚」から開封してみます。
包みを開くと、ビニールに包まれた焼豚が登場。
袋から取り出してみると、「秘伝のタレ」の甘い香りが食欲を刺激します。不思議なことに、開封直後はなぜかメロンパンにも似た甘い香りが感じられましたが、時間が経つにつれて徐々に一般的な焼豚の香りに変化して行きます。これは一刻も早く口にせねばなりません。
絶妙なあめ色に焼き上げられた焼豚の香ばしくて甘い香りを感じるだけで、頭の中で1杯目のご飯を完食できるレベル。
はやる気持ちを抑えつつ、「塩バラ焼豚」を開けてみます。
うって変わってこちらはタレの照りがないドライな焼豚。表面には塩やこしょうなどのスパイスがちりばめられています。
皮、アブラ、肉の層が味を予感させるようです。それにしても見事な焼き色。
そしてタイミング良くゲットできた「あぶり焼きベーコン」をオープン。袋から取り出した瞬間から燻製されたスモークの香りが立ちこめ、脳内では早くも2杯目のご飯に突入。
表面が「パンッ」と張った仕上がり具合が見事。どの製品も、あめ色の焼き加減が絶妙です。
そしてやっと試食タイム。まずは自家製国産焼豚をカット。
そしてパクリ。厚めに切ってしまったにもかかわらず、軽くかむだけでホロホロとほどけてしまうような食感に少し衝撃。脂身の乗ったジューシーさとは別次元の肉本来のうまみが感じられつつ、霜降り肉のような柔らかさが見事。甘めに味付けされたタレと肉のうまみが絶妙なバランスで、火の通り具合も柔らかすぎず・固すぎずの「ここ!」というタイミングで仕上げられているように感じます。
「これが焼豚のあるべき姿なのか…!」と感銘を受けつつ、引き続いて塩バラ焼豚をカット。
バラ肉らしく、脂が豊かに乗った食感でうまみを強く感じます。少し厚く切りすぎてしまいましたが、見た目の予想を裏切る柔らかさで、滑らかな歯触りとともにあっという間に口の中から姿を消してしまいました。先ほどの自家製国産焼豚ではご飯が進みそうになりましたが、こちらの塩バラ焼豚はお酒のつまみとしても非常に優秀な一品と言えそうです。
そして最後に、あぶり焼きベーコンに入刀。ほどよく締まった肉に手応えを感じつつ、豪快にカット。
まずはそのままでひとくちパクリ。スモークの香ばしさと肉のうまみが鼻腔を突き抜け、おもわず「はぁぁ……」と声にならない声があがるレベル。ベーコンという食材でありながら、上質なハムのような舌触りとうまみ、ジューシーさはあまり感じたことのないクラスと言ってもよさそうな仕上がりとなっていました。
せっかくなので、フライパンで軽くあぶって食べてみました。まずはあぶり焼きベーコンに軽く焼き色をつけます。
熱が入ることで、スモークの香りがさらに豊かになり、ほどよく溶け出した脂と塩分が絶妙のうまさを演出。これぞベーコンと呼ぶにふさわしい風味を醸し出してきました。
続いて自家製国産焼豚にも焼き目をつけます。こちらも風味は豊かにはなるものの、少し甘さが強調されてしまうためかバランス的には調理前の方がよく感じられたかもしれません。
塩バラ焼豚は焼いてもグッド。スパイスのドライな風味に肉のうまみが絡み、ジューシーさが心地よい味へと変化しました。
このように、三者三様の楽しみ方を感じさせる仕上がりとなっており、自家製国産焼豚はそのまま、ベーコンは少し火の通った状態と、それぞれの得意分野が分かれていることが印象的な品々となっていました。
最後に、自家製国産焼豚を「これでもか」とラーメンに浮かべて味わってみることに。焼豚の風味が完全にラーメンに勝ってしまい、もはやラーメンがメインなのか、それとも焼豚がメインなのかわからなくなってしまいましたが、塩ラーメンのスープに溶けこんだ焼豚の肉とタレの甘みがとにもかくにも印象的な味わいとなっていたのでした。
実際に3種類を味わった編集部員からは、「毎年の帰省にお土産で持って帰るヤツ」と認定する声も挙がる仕上がりを見せた焼豚の数々は、関西圏の百貨店・デパートや、お店のオンラインショップからも購入が可能。しかし、実際の店頭でしか手に入らないものもあるので、神戸・三宮を訪れた際には一度お店をのぞいてみてもよさそうです。
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