お酒をいつでもどこでも手軽に摂取できる粉末状アルコール「Powdered Alcohol(Palcohol)」
By Joanna Bourne
ウォッカ・ラム酒・カクテルなどの各種アルコールを粉末にすることでお手軽に持ち歩けるようにし、水と混ぜるだけでなく、食べ物の上に振りかけることもできるという粉末アルコールが市販に向けてアメリカ合衆国連邦政府の認可を得たことが判明しました。
Powdered Alcohol | Bevlog | beer, wine, spirits trends | beverage blog
http://www.bevlaw.com/bevlog/alcohol-beverages-generally/powdered-alcohol
Powdered alcohol is coming to a liquor store near you | The Verge
http://www.theverge.com/2014/4/20/5634132/us-regulators-approve-powdered-alcohol
Palcoholと呼ばれる粉末アルコールは、ウォッカやラム酒、カクテルなどをポケットの中に入れられるくらい小さくしたもので、適量の水とかき混ぜれば簡単にお酒ができあがる、という代物。この商品がアメリカ財務省下のアルコール・タバコ税・貿易局(TTB)から承認を得たことが大きな話題となっています。
Palcoholは合計7種類の粉末アルコールの販売を計画しており、これらは全てTTBの認証を通過しており、2014年の秋頃から、ライセンスを与えられた卸売業者でのみ販売可能になるように、現在製造企業が計画中とのこと。
この粉末アルコールは、簡単に摂取でき食べ物にふりかけたりできることから、もしかするとアメリカの若い女性の間で流行したウォッカ・タンポンくらいに衝撃的なものになってしまうかもしれない、とbeverage blogはコメントしています。
しかし、粉末アルコール「Palcohol」を製造する企業はウェブサイト上で、「コンサートやスポーツイベントなどでカクテルを飲むには、10ドル~20ドル程度(1000円~2000円)の料金を支払う必要があります。そんな時にPalcoholを持っていけば、手軽に数分の1のコストでカクテルを飲むことができるようになる」と記載し、さらに「Palcoholは飲料として楽しむだけでなく、食べ物に使用してもとても面白い。そしてあらゆる食べ物にPalcoholをふりかけることで、より刺激を得られる」と、過剰なアルコール摂取を示唆しています。
さらにはBBQサンドイッチにラム酒の粉末を加えたり、サラダにコスモポリタンの粉末をふりかけたり、朝をシャキッとスタートさせるために卵にウォッカの粉末をふりかけて食べること、などもオススメしています。
なお、今回Palcoholが承認を得たのはTTBであり、食品の安全性や有効性を保証するアメリカ食品医薬品局(FDA)による承認は得られていません。
・2014/05/01 12:10追記
AP通信によると、経緯は不明ですがTTBによる認証は誤ってだされたものであったようで、現在は認証が取り消されています。
Government approval of powdered alcohol labels was a mistake | The Verge
http://www.theverge.com/2014/4/22/5639104/palcohol-surrenders-ttb-approved-labels
しかし、Palcoholを製造する企業側は、「Palcohol自体が認証されないと決まったわけではなく、これはただ単にラベルが認証されなかっただけである」とコメントしており、粉末アルコールの販売を全く諦めていない模様です。
・関連記事
いくら飲んでも二日酔いにならず数分でしらふに戻り擬似的な「酔い」を感じさせる飲料開発中 - GIGAZINE
アルコールはある特定の記憶を強化することが明らかに - GIGAZINE
自作マイコンとさまざまな装置でカクテルを作ってくれる「Drinkmotizer」 - GIGAZINE
26種類のお酒・アルコールの名前についてその由来がわかる「26 Alcoholic Drink」 - GIGAZINE
高学歴な女性ほど酒飲みである - GIGAZINE
お酒を飲む女性ほど男性を見る目がないことが明らかに - GIGAZINE
京丹後の酒蔵「竹野酒造」で20代の若手杜氏が手がける日本酒造りを見学してきました~前編~ - GIGAZINE
お酒を飲んだ後、シメに食べたくなるようなあっさり系「揚子江ラーメン 総本店」試食レポート - GIGAZINE
・関連コンテンツ