生き物

愛するペットの危機に備えて覚えておくべき「犬・猫のためのCPR(心肺蘇生法)」

By raneko

犬や猫を飼っている人にとってペットは家族同然の存在ですが、もし急に愛するペットが倒れ込み、心臓が止まっていたり、呼吸をしていなかったら……。そんな犬・猫の緊急時にどのように処置をすれば良いのか?ということがわかりやすくイラストで図解された「犬・猫のための心肺蘇生法」が投稿され、日本語に翻訳されています。

Twitter / nankyokuguma: 犬猫の、非常時の心肺蘇生方法。
https://twitter.com/nankyokuguma/status/456992018837667840

Dog Lovers - Timeline Photos | Facebook
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10152181151191655

以下がペット用CPR(心肺蘇生法)を図解したイラスト。犬を愛する人たちのFacebookページDog Loversアメリカ赤十字社の作成した英語版を投稿し、@nankyokuguma氏によって和訳されています。英語版・日本語版ともに配布・シェアは自由とのこと。


イラストによると、ペットに危機が訪れた時、まずは呼吸と脈を確かめること。ペットの前脚の手首にあたる部分・後脚のくるぶしの下・太ももの内側(大腿動脈)・左肘が胸部にあたる部分に、人さし指と中指を当てることでペットの脈を確かめることができます。


脈があるものの呼吸をしていなかったら、人工呼吸が必要です。小型犬および猫の場合は、人間の口でペットの鼻と口をくわえこんで空気を吹き込みます。中型・大型犬の場合は、人間の口でペットの鼻だけをくわえこんで空気を吹き込みます。他にも、歯茎や唇の色が灰色になっていないか、瞳孔が光に反応するかどうか、ということも確認が必要。


息を吹き込んでも空気が入らない場合は、気管が詰まって閉じてしまっていると考えられるため、「ハイムリック法」を行う必要があります。ペットを上下逆さまにして犬の背中が人間の胸に当たるようにし、ペットのあばら骨のすぐ下で両手をつないで抱きかかえます。次に、鋭く5回締めつけたら、口の中の異物の有無を確認。何か出てきていれば取り除いて、さらに2回人工呼吸を行います。口の中を確認する時、ペットが気がついてパニック状態になって噛みつく恐れがあるので注意が必要です。


もし呼吸も脈もない状態なら、直ちに心肺蘇生法(圧迫と人工呼吸)が必要。ペットに心臓マッサージを行うには、右半身を床側にして横たわらせ、肘が胸にあたる部分(イラストの黒丸部分)に手を置いて圧迫を始めます。脈がある場合は圧迫をしてはいけないとのこと。1分後に脈を確認して反応がなければ心肺蘇生法を繰り返し、数分ごとに脈を確認します。


ペットの大きさごとの圧迫する目安は以下のようになっています。猫・小型犬(13.6kg以下)の圧迫時に押す深さは1.3cm~2.5cmほどで、人工呼吸1回につき圧迫回数は5回が目安。中型~大型犬(13.6kg~40.8kg)の圧迫時に押す深さは2.5cm~7cmほど、人工呼吸1回につき圧迫回数は5回。超大型犬(40.8kg以上)の圧迫も2.5cm~7cmほどで、人工呼吸1回につき圧迫回数は10回が目安となっています。圧迫と人工呼吸を20分続けても反応がなければ、心肺蘇生法を中止します。


また、以下は犬の専門家がペットのためのCPR(心肺蘇生法)を実演しているムービー。解説イラストと合わせて見るとより分かりやすくなります。

Safe Dog Safety Tip: CPR - YouTube

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in 生き物,   動画, Posted by darkhorse_log

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