レビュー

ピーナッツ・ピスタチオ・クルミなどナッツバターを「ピーナッツバターメーカー」で作りまくってみました


海外のピーナッツバターといえば「SKIPPY」が有名ですが、日本のピーナッツバターと違って、ピーナッツだけをペーストにしているためあまり甘くないものが多いのが特徴です。そんな本格的なピーナッツバターを、自宅で好きなだけ作りまくれる夢のマシンがノスタルジア エレクトロニクス社の「電動ピーナッツバターメーカー」です。ピスタチオ・クルミ・マカダミアナッツなど、ナッツ類であればなんでもバターにすることができるということだったので、実際に購入して使ってみました。

◆フォトレビュー&組み立て

並行輸入品のため、海外っぽいシールのついた段ボールでピーナッツバターメーカーが到着。注文から1週間程度で届きました。


開封


パッケージはこんな感じ。昔のアメリカっぽい雰囲気を感じます。


オモチャのような外観。


側面には3ステップの作り方が記載されています。


さっそく中身を確認。


内容物はこんな感じ。まるでオモチャのような外観で、「食品を作る機械なのか?」と疑ってしまいます。


ナッツケース・ナッツミル・本体・オイルディスペンサー・バター受けは取り外すことができ、使用後もきれいに洗える作り。


底面を見ると、しっかりとした滑り止めがついています。


説明書の言語は英語・スペイン語・フランス語で書かれています。


「ハニーピーナッツバター」のレシピを発見。他にもアーモンド・カシューナッツ・クルミ・ピスタチオ・大豆・マカダミアナッツのレシピがあり、ナッツ類ならなんでもバターにできそう。


バター作りの前に洗浄しておきましょう。


組み立てはまず、本体にナッツミルを取り付けて……


ナッツケースを上からはめ込みます。バター受けも置きました。


オイルディスペンサーをケース上部の穴にはめれば準備完了。サイドに描かれている「Peanut Butter」のロゴがオモチャ感を増しています。


◆ハニーピーナッツバター

いろいろなナッツバターが作れますが、まずはオーソドックスにピーナッツバターを作ってみます。必要な材料は、砕いた殻なしピーナッツ:2 1/2カップ、サラダ油(キャノーラ・サンフラワーオイルでも可):テーブルスプーン2杯、ハチミツ:テーブルスプーン2杯。殻なしのピーナッツはバターピーナッツしか見当たらなかったため、落花生を購入。


2 1/2カップ分の落花生の殻をむきまくりました。3人で1時間ほどかかってしまったので、どうにかして殻のないピーナッツを入手するべきです。薄皮はできる限り除去しましたが、少し残った状態です。


袋に移して細かく砕きます。パッケージの写真と同じくらいに砕いてみました。


次にナッツケースに砕いたピーナッツを投入。


フタを閉めて……


ケース内のナッツをかき混ぜてくれるナッツ・ガイドをセットして……


テーブルスプーン2杯分のサラダ油を吸い込ませたオイルディスペンサーをセット。


これでスイッチを入れればピーナッツバターが出てくるというわけです。


電動ピーナッツバターメーカーを動かしている時の音の大きさやペーストが出てくる様子は以下のムービーから確認できます。音が大きいので音量に注意して下さい。

「電動ピーナッツバターメーカー」でピーナッツがペースト状になる様子 - YouTube


ものすごい音が鳴っていますが、すぐさまバターがねりねりと出てきます。この音量では夜間の集合住宅などでは苦情が来てしまうかもしれません。


ナッツが出なくなったらナッツ・ガイドを手でグリグリ回せばOK。むしろ常に回していた方が早く出来上がります。また、ナッツが詰まった時にはオイルディスペンサーの油を押し出せば幾分なめらかになります、説明書によると油の量は増減しても大丈夫とのこと。


15分ほどでピーナッツバターが完成。ほんのり温かく、ピーナッツの香りが部屋中に漂っています。1口試食してみると、まさにピーナッツがそのままペーストになった味。水分を加えずにナッツ内の油分だけでバター化しているわけなので、濃厚さは折り紙つき。


塩で味付けを調整するピーナッツバターも多くありますが、レシピ通りハチミツを入れてみることに。


容器に移し替えて……


ひたすらこねくり回します。


パッケージにはピーナッツバターを食パンに挟んだものがプリントされているので、食パンを用意しました。


好きなだけパンに塗りつけます。なお、バターが入っているわけではないので「塗る」というより「のせる」感じになります。


このくらい塗ったら……


サンドします。ピーナッツの香りが食欲を誘います。


食べてみると、ハチミツの甘みが加わった濃厚なピーナッツバターは、日本製のピーナッツスプレッドやピーナッツクリームとは全くの別物。ピーナッツの粒々が少し残っているのでクランチな食感が感じられ、ほどよい甘さでとても本格的な味わいに感動。編集部で試食すると「お店で出せるレベル」「香りが強くて味が濃い」「映画を見ながらそのまま食べられる」という意見が出ていました。


SKIPPYなどのあまり甘くないピーナッツバターはハチミツやジャムをつけて食べてもおいしいので、ブルーベリージャムと自家製ピーナッツバターの相性も確かめてみます。


リッツにジャムとピーナッツバターを塗ってサンド。カロリーはすごそうですが、食べてみると、リッツの塩気・ピーナッツバターのまろやかな甘み・ジャムの酸味は黄金の組み合わせと呼んでも過言ではない味わい。


また、ピーナッツバター:1 1/2カップ、溶かしたチョコレートチップ:1/2カップ、バター(マーガリン可):1/4カップ、粉砂糖:1/4カップ、バニラエッセンス:ティースプーン1杯、インスタントコーヒー&お湯:ティースプーン1杯ずつ、を混ぜ合わせると「チョコレートピーナッツバター」も作ることができます。

◆シナモンクルミバター

次は名前からしておいしそうな「シナモンクルミバター」。必要な材料は、砕いたクルミ:3カップ、キャノーラ油:テーブルスプーン1~2杯、シナモン:ティースプーン1杯、塩:ひとつまみ、粉砂糖:好きなだけといったもの。


クルミを袋に移し替えて……


ピーナッツバター作成時はかなり詰まり気味だったため、クルミはもっと細かく砕きます。


これくらいに砕いてみました。


クルミをナッツケースに入れて……


オイルディスペンサーの油を注入。


オイルケースに差し込んでスイッチオン!


クルミはピーナッツより水気が少ない感じで、溶けたキャラメルの固まりがポトポト落ちてくる感じ。


出来上がりました。そのまま食べると、ナッツの渋みが前面に押し出ていて思わず「ウッ」となってしまうほど。


味付けは必須と判明したので、まずはシナモンを振りかけます。説明書に分量が書いていないため、様子を見ながら全て適量で加えていきます。


塩は上手に味を調えてくれるので多めでも大丈夫です。


粉砂糖は味見しながら入れればOK。


水分・油分が少ないので念入りに練り混ぜれば完成。


さっそくリッツに塗って食べてみることに。


塗った後もリッツから転がり落ちるほどパサパサしていますが、クルミ・ナッツ・シナモンの風味がお菓子によく合います。粉砂糖と塩を加えることで渋みは目立たなくなりました。編集部の中では「あっさりしているのにまろやかなクルミの後味がおもしろい」「ピーナッツバターよりもおいしい!」と絶賛する人もいました。


◆ピスタチオバター

お酒のおつまみとしてはポピュラーなピスタチオですが、「バターにすると一体どんな味になるのか?」ということで試してみることに。必要な材料は、殻をとって砕いたピスタチオ:1カップ、キャノーラ油かグレープシードオイル:テーブルスプーン2~3杯、ハチミツ:テーブルスプーン1杯、必要であれば水:テーブルスプーン1~2杯です。


まずはひたすら殻むき作業から。ピスタチオは「殻をとって食べる」という行為が身についているので、作業中に食べてしまいそうになります。


緑色の豆がこのままバターになるのでしょうか……


ナッツはミルですりつぶされてペースト状になるわけなので、できる限り細かくしておいた方が良いことがわかりました。


幾分の個体が残っていますが、半分ほどが粉状になるまで砕いています。


ナッツケースにいれると少なく感じますが、レシピ通りの分量です。


スイッチを入れると、ものすごい色のバターがでろでろ出てきます。


できあがり。見栄えはアレですが、そのまま食べるとピスタチオがぎゅぎゅぎゅと凝縮されていて全く味わったことのない風味を感じます。もともと甘みの強いナッツなのでこのままでも十分食べられるレベルですが……


レシピ通りハチミツを加えるとさらにおいしくなるはず!


水分が足りなければ水を足しながら混ぜまくります。ピスタチオの香ばしい香りがたまりません。


まずはそのまま食べてみると、ピスタチオの濃厚な甘みと塩気とハチミツの甘さが調和した感じで、少し残っていたアクの後味が消えています。3種類の中でもっとも風味がよいナッツバターとなっています。


カリッと焼いたバゲットに塗って食べてみることに。


塗ってみると、見た目では食欲がわきませんが……


1口食べると甘みが強く油分の多いピスタチオは、バターにして大正解の味わい。編集部では「ピスタチオがナンバー1」という人が複数人現われるほどの人気っぷり。


左からピーナッツバター・クルミバター・ピスタチオバターの並びで食べ比べ。どれも際だって方向性の違う味わいで、クルミバターは1日冷蔵庫で寝かせたためか、渋みはかなり軽減。「まずくて食べられない」というバターは1つもなく、意見の分かれる3強状態になっていました。


パン・リッツやバゲットに塗りまくって食べるとアメリカンな雰囲気を味わえます。ホーム・パーティでも喜ばれそうです。


なお、現在Amazonではノスタルジア エレクトロニクスの「電動ピーナッツバターメーカー」の価格は1つ1万6800円(税込)となっています。並行輸入品のためかなり高めの価格設定ですがピーナッツバターが好きな人は1つ持っていれば満足できること間違いなしです。

Amazon.co.jp: ノスタルジア エレクトロニクス製 並行輸入【電動ピーナッツバターメーカー】: ホーム&キッチン

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in レビュー,   試食,   ハードウェア,   動画,   ピックアップ, Posted by darkhorse_log

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