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無料でのWindows Phone・Windows RTの提供をマイクロソフトが検討中

by Kārlis Dambrāns

スマートフォン向けOSのWindows PhoneにはAndroidという強力なライバルがいて、タッチスクリーン搭載端末向けOSのWindows RTはWindows 8と競合中。いずれもライセンス収入であまり成果を上げていないことから、マイクロソフトではこの2つのOSをメーカーに無料提供することを計画しています。

Microsoft considers free versions of Windows Phone and Windows RT to battle Android | The Verge
http://www.theverge.com/2013/12/11/5199446/microsoft-considers-free-versions-windows-phone-windows-rt


Windows PhoneとWindows RTはメーカーに対してライセンス供与が行われていますが、RTのライセンス収入のほとんどはWindows 8とWindows RTを搭載したOEM機器を開発したメーカーからのもの。Windows Phoneに至ってはシェアの8割以上を占めていたノキアの携帯電話事業をマイクロソフト自身が取得したため、ライセンス料は入ってこなくなります。

それもあって、マイクロソフトでは将来的にWindows PhoneとWindows RTの無料版を用意し、端末メーカーに提供する計画を立てているそうです。この事実は、計画に近しい関係者がThe Vergeに語ったことで明らかになりました。

無料版を提供するとWindows PhoneとWindows RTのライセンス収入がなくなることになりますが、その分はアプリやサービス収入でまかなうことになります。マイクロソフトではWindows 8向けのアプリに広告を入れて新たな収入源にすることを考えており、現在、実験を行っています。他にはBingのライセンス収入やSkyDrive・Office・Skypeの利用が鍵になってくるため、今後は利用促進策が打たれるのではないかとみられています。

by Microsoft Sweden

Windows PhoneとWindows RTを無料にする狙いは、メーカーの興味を引くことにあります。スマートフォンOS市場ではAndroidがトップの地位にありますが、マイクロソフトはこの牙城を崩し、Androidの背後にあるGoogleの広告収入をも切り崩そうと考えています。

これまでWindows PhoneとWindows RTに見向きもしなかったメーカーは、この施策に乗ってくるのでしょうか……。

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in メモ,   モバイル,   ソフトウェア, Posted by logc_nt

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