新モバイル端末OS「Sailfish」ベースのスマホ「jolla」はAndroidアプリも使用OKなハイブリッドスマホ
モバイル端末のOSは、長らくAndroidとiOSの二強時代が続いていますが、この牙城を崩さんとFirefox OSやTizenなど新興モバイルOSも着々と開発が進められています。中でも元Nokiaの技術者によって開発されている「Sailfish OS」は有力な新興モバイルOSとして注目さていますが、そのSailfish OSを搭載したスマートフォン「Jolla」がいよいよ登場、Sailfish OSアプリだけでなくAndroidアプリが使えるとのことです。
Jolla - we are unlike
http://jolla.com/
こちらがSailfish OSを搭載したスマートフォン「Jolla(ヨーラ)」。ハードウェア・ソフトウェアともにフィンランド製です
ヨーラを実際に使用する様子は以下のムービーで確認できます。
Jolla - A new beginning (Official) - YouTube
ヨーラは「Sailfish OS」を採用しており、「Live multitasking」と呼ばれる、画面をスワイプするだけでアプリのショートカットに移行できるシステムが大きな特徴。
もちろんSailfish OS専用アプリも提供されます。
こちらはTwitterアプリの表示画面。
動きも滑らか、文字入力もサクサクです。
ヨーラは、Sailfishアプリだけでなく、最新のAndroidアプリにも対応しています。
また、「The Other Half」と呼ばれる端末裏側のカバーをチェンジできる外装システムが採用されています。
気分によってカラフルなカバーを選ぶのもアリ。
ヨーラは、Nokiaの元技術者が立ち上げたJolla Mobile社の開発する「Sailfish OS」を基本ソフトに搭載するスマートフォンで、その名の通り端末もJolla Mobileが開発・製造しています。
Nokiaは、2011年に、当時インテルと共同開発していたモバイル端末用OS「MeeGo」の開発を放棄し、Microsoftと戦略的パートナーシップを締結、Windows Phone搭載端末を携帯端末の主力品に位置づける戦略を採りました。そこで、宙に浮いたMeeGo OSの開発を引き継ぐべく、NokiaのMeeGo開発陣が2012年7月に立ち上げた会社がJolla Mobileであり、MeeGo OSの後継がSailfish OSというわけです。
Sailfish OS初のスマートフォン・ヨーラは、縦13.1センチ、横6.8センチ、厚さ0.99センチ。
着せ替えカバーのバリエーションも豊富に用意されており……
カバーを交換することで、簡単にイメージチェンジが可能です。
ヨーラの端末スペックは以下の通りです。
メモリ:1GB
ストレージ:16GB(マイクロSDカードスロット搭載)
ディスプレイ:4.5インチISP液晶、5点マルチタッチ機能搭載、ゴリラガラス2を採用
バックカメラ:800万画素カメラ、オートフォーカス・LEDフラッシュ付
フロントカメラ:200万画素カメラ
重さ:141g
対応バンド:GSM/3G/4G LTE
OS:Sailfish OS beta
ヨーラは、価格399ユーロ(約5万5000円)での販売が予定されており、現在、予約受付中です。Sailfishとは英語で「バショウカジキ」という意味。水中最速の動物といわれるバショウカジキよろしく、激動するモバイル端末市場の荒波を最速で駆け抜けることができるのか、Sailfish OSならびにJollaの動きに注目です。
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