取材

コーヒーに関するありとあらゆる展示物が集まった「UCCコーヒーミュージアム」が一新されたので行ってきた


10月1日の「コーヒーの日」に合わせて、神戸市にあるUCCコーヒーミュージアムがリニューアルすることになりました。このミュージアムではエヴァンゲリオンやディズニーとUCCとのコラボレーション缶の歴史のほか、古今東西のいろいろなコーヒーに関する資料が集められていて、コーヒーを飲めるのは当然として、自分でコーヒー豆の焙煎をすることもできる体験型施設となっています。今回、事前に内部に入れる機会があったので、どんなものになるのか見てきました。

UCCコーヒー博物館 | コーヒーはUCC上島珈琲
http://www.ucc.co.jp/museum/

まずはリニューアルに関する会見が行われるUCCの神戸本社に到着。


1階に入ると世界で売っているUCCの商品や……


国内で販売しているコーヒー豆・缶コーヒーなどが飾られています。


自社製品の自動販売機は中段がビンビタCスーパーで埋められていました。


価格は全品100円。


受付をすませて記者発表に向かいます。


本社内にある社内のコーヒービレッジ・コーヒーミュージアムの説明などが行われました。


席に置いてあった飲み物はもちろんコーヒー。会見ののち、10月1日にリニューアルオープンとなるコーヒーミュージアムに向かいます。


UCCの本社の隣にあるのがコーヒーミュージアム。少し変わった形の建物です。


この看板が目印。


ここが入り口


まずは建物に入って左手側、UCC認定のコーヒーコンシェルジュのいる喫茶室に案内されました。


喫茶室に入ると左側にはUCCの高価なコーヒー豆が置いてあります。


これは100グラム8000円の非常に高価なコーヒーブルボン・ポワントゥ。ルイ15世のお気に入りのコーヒーで、レユニオン島で収穫された非常に高価なもの。


カウンターとテーブル席の普通の喫茶室のようですが……


様々な種類のコーヒーをサイフォン・ペーパードリップで飲むことが可能。


コーヒー専門店でもあまり見かけることの少ないサイフォン式の抽出機。


UCCの試験に合格したバリスタが一杯一杯丁寧にコーヒーを抽出します。


サイフォンだけでなく、ペーパードリップも選べます。


こちらが振る舞われた特製のブルーマウンテン。


香りが良く、雑味の無い飲みやすい味。コーヒーの価格は420円からなので、ちょっと休みたいときに立ち寄るのもアリ。


続いてはコーヒーミュージアムへ。


入り口には歴史を感じさせるコーヒーミルが飾ってあります。


少し進むとコーヒーミュージアムの歩みが飾られています。


さらに進むとコーヒーに関するグッズを扱う「ミュージアムショップ」が。様々なアイテムが販売されています。


コーヒーミュージアムは「起源」「栽培」「鑑定」「焙煎」「抽出」「文化」のフロアに分かれており、順を追って展示を見学することができます。まずは最初のフロア「起源」へ。


コーヒーは9世紀ごろにエチオピアで飲み始められたと言われています。そのエチオピアのコーヒーの飲み方が展示されています。


エチオピアのカリオモンというコーヒーセレモニーで使う道具。


さらには大きなスクリーンでコーヒーの歴史に関する動画を見ることも可能です。


2番目の「栽培」のフロアに行く途中に焙煎体験ができる部屋があります。


学校にある家庭科室のような雰囲気。


コーヒーの焼き網や……


本格的なサイフォンの抽出器具もあります。


今日はデモンストレーションは行われていませんでしたが、スタッフの手を借りて焙煎の体験ができます。焙煎を行う場合は事前予約が必要で、参加費用は1人1000円(1時間)。


さらにはUCCの歴代の商品が置かれたコーナーも。


定番のUCCの缶コーヒー・レトロな瓶詰めコーヒーや……


大ヒットしたエヴァンゲリオンのコラボ缶や……


関西の企業らしい阪神とのコラボ缶やスポンサーをしているディズニーとのコラボ缶も飾られています。


続いて「栽培」のフロアへ。


まずフロアに入って目に付くのが巨大なコーヒーチェリーの模型。


近づいてみると取ってが付いています。開けてみると……


コーヒーの実の中がビジュアルで分かるようになっています。


さらにはコーヒーの育て方もビジュアルで展示。


いろいろな種類のコーヒー豆が展示されています。


ブルーマウンテンは小さな丸いコーヒーですが……


ラセモサ種のコーヒーはひえや粟のような見た目で、多種多様なコーヒー豆を見ることができます。


3番目の「鑑定」のフロアはブラジルのコーヒー鑑定の話を中心とした展示。


フロアに入ると世界各国のコーヒーの麻袋が展示されています。


コーヒーの葉っぱとコーヒーチェリーが描かれたブラジルの麻袋や……


ちょっと珍しいカンガルーと蛇のイラストが描かれたオーストラリアの麻袋も展示。


フロアを進むとコーヒーの鑑定の工程が写真とテキストで説明されています。


この模型はテイスティング中。


4の「焙煎」のフロアは……


焙煎度合いを壁の色で展示。


巨大な焙煎機の模型が展示されています。


多種多様な歴史ある焙煎機が展示されています。


セメントを混ぜるような機械に見えますが……


これは1890年代のフランス製の「ガス直火式球形焙煎機」


さらにはブレンドの説明や……


粉砕についても説明されています。


業務用や手引きのコーヒーミルが展示。


コーナーの横には「缶コーヒーの製造」に関しても展示がされています。


こんなところもコーヒー豆の形をしており、細部にもこだわりが感じられます。


缶コーヒーは1969年に世界で初めてUCCが作った商品とのことです。


なんとインスタントコーヒーを初めて作ったのは日本人。


5番目の「抽出」のフロアには様々な抽出器具が展示されています。


様々なミルが展示。


アンティークとして部屋に飾れそうなオシャレなミルがたくさん飾られています。


ミルだけでなく、様々なタイプの抽出機も展示。


不思議な形のサイフォン式のマシンや……


エスプレッソマシンだけでもかなりの種類が展示されていました。


現代の抽出器具もしっかり展示されています。


最後の6番目のフロアはコーヒーにまつわる「文化」に関するフロア。


今度はコーヒーカップがずらり。


17世紀ヨーロッパで重宝された日本の伊万里焼のコーヒーカップや……


イタリア製のオシャレなコーヒーカップも。


圧巻なのは日本全国から集められた陶器のコーヒーカップ。


静岡の賤機


愛知県の常滑など様々な陶器のコーヒーカップが展示されています。


さらには壁一面にコーヒーに関する名言が展示。


ジャン・ジャック・ルソーが残した辞世の句や……


村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」のセリフも。


さらにコーヒーにまつわるグッズがたくさん。


コーヒーの香りのする切手や……


カフェの文化が盛んなスウェーデンのオシャレな切手も。


コーヒーに関する海外や日本のCDも展示。


モーニング娘。の「モーニングコーヒー」まで展示されている徹底ぶり。


陶器のコーヒーカップだけでなくマグカップも飾られています。


エヴァンゲリオンのワンシーンも作者の庵野秀明のサインとともに展示。


展示フロアはこれで終了。展示を見終わったらテイスティングコーナーへ。


月替わりで二種類のコーヒーが無料で飲むことができます。


コーヒーの資料をたくさん見てから飲むコーヒーは、ラーメンのテレビ番組を見た後に食べるラーメンのようにまた格別。


UCCコーヒーミュージアムは来月、10月1日にリニューアルオープン。入場料は大人でも税込300円と非常に安価で、貴重な資料がこれでもかと展示されているのでコーヒーが好きな人なら満足できる内容になっています。

・つづき
100グラム8400円という伝説のUCCのコーヒー「ブルボンポワントゥ」を飲んでみました - GIGAZINE

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in 取材,   試食, Posted by darkhorse_log

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