サイエンス

コーヒーを1日当たり4杯以上飲み続けると早死にする危険性あり

By radarxlove

コーヒーは世界中で愛されている飲み物で、コーヒーの良い部分にばかり目を向けがちですが、国内外から高い評価を受ける医療機関メイヨー・クリニックの論文誌であるMayo Clinic Proceedingsの研究結果によると、週に28杯以上のコーヒーを飲む人は、それ以下のコーヒー摂取量の人たちと比べて明らかに生存率が低くなっていることが明らかにされました。

Association of Coffee Consumption With All-Cause and Cardiovascular Disease Mortality - jmcp_ft88_9_1.pdf
http://chsc.or.kr/wp-content/uploads/2013/08/jmcp_ft88_9_1.pdf

Study Says Excess Coffee May Be Linked To Early Death. Should We Believe It? - Forbes
http://www.forbes.com/sites/alicegwalton/2013/08/16/study-says-excess-coffee-is-linked-to-early-death-should-we-believe-it/

研究では、20歳から90歳までの男女約4万4000人を対象として1971年から2003年までの間彼らを追跡し、どのような原因で死亡したのか、さらにはコーヒーの消費量や食事、運動、喫煙、体重などの情報を集めました。この1971年から2003年の期間の中央値となる17年間の情報を基にして、コーヒーが原因での死亡率をKaplan-Meier法を用いてグラフにしたものが以下のグラフで、縦軸が生存率、横軸が経過年数をあらわしています。

これは「コーヒーを飲まない人」「コーヒーを週に1杯~7杯飲む人」というように消費量で6段階に分けて、調査期間中にどれぐらいの人が亡くなったかを表したグラフ。女性の場合、週に28杯以上のコーヒーを飲んでいた人は、それ以外の人よりも死亡率が2倍も高い数字になりました。


男性のコーヒー消費量ごとの生存率を表したグラフがこちらで、男性の場合、週に28杯以上のコーヒーを飲む人はそれ以外の人たちよりも死亡率が56%高いことが判明。


しかし、どのようなメカニズムがコーヒーと死を結びつけているのかはまだ判明しておらず、カフェインを減らせば結果に影響が出てくるのかどうかなど、不明瞭な点が多く残っている状態とのこと。また、コーヒーと死との関連性は55歳以下の場合でのみ見られるという点も気になるところ。

By Coffee Circle

この研究によりコーヒーと死亡率には深い関連性があるということが明らかになりましたが、コーヒーの多量摂取が死の直接的な原因というわけではないので、1日にコーヒーを4杯以上飲んでいるという人は摂取を控えるのではなく、生活習慣や生活環境に不健康になる原因がないかどうかをチェックした方がよさそうです。

By Chris Parker

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in サイエンス, Posted by logu_ii

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