サイエンス

徹夜するとモチベーション・性的欲求は上がるが計画・意志決定力が低下

By Rach

7時間以下の睡眠が続くと精神疾患などを発症するリスクが上がるなど、忙しい現代人にとって十分な睡眠をとることは死活問題です。もし一睡もしなかったら体にはどんな影響が出るのかをまとめたムービー「What If You Stopped Sleeping?」がYouTubeで公開されています。

What If You Stopped Sleeping? - YouTube


6~8時間の睡眠は健康によく、8時間以上になると循環器・心臓疾患や糖尿病のリスクが上がり、6時間以下だと循環器・心臓疾患・肥満・うつ病・脳障害を発症する危険性が高くなるとのこと。


もし夜に一睡もしないと脳からドーパミンが多く放出され、エネルギーやモチベーションが上がり、性欲も増大するそうです。しかしながら、時間の経過とともに計画や意志を決定する力が極端に下がり、衝動的な行動を見せるようになります。


24時間起き続けると、反応速度が鈍くなり知覚や認知能力が低下。


2日間睡眠をとらなければ、体はブドウ糖を分解することが困難になり、免疫システムが低下するとのこと。


3日間眠らないと、幻覚を見ることもあるそうです。


また、全く眠らないと外見の魅力が下がり不健康に見えます。


科学ドキュメンタリーで記録された最長不眠時間は264時間(11日間)であり、被験者には集中力や知覚・認知能力などの低下が見られましたが、驚くことに医学・心理学・神経学・精神医学的に重大な問題はなかったとされています。


しかしながら、ネズミを使用した不眠に関する実験では、約2週間ほど起き続けると死亡したことが確認されています。ただし、実験者によれば、ネズミの死亡原因が睡眠不足か起き続けていることからくるストレスかは判別不能であったとのこと。


不眠の病気には、重度の進行性不眠症である致死性家族性不眠症というものがあり、発症後は睡眠不足による幻覚症状などを経て死に至ってしまいます。


致死性家族性不眠症を発症後の余命は18カ月で、世界中で約100人の患者がいるとのこと。


睡眠を取らずに起き続けると最悪の場合死に至るケースもあるので、睡眠はしっかりとったほうがよさそうです。ただし、取り過ぎにも注意が必要です。

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in サイエンス,   動画, Posted by darkhorse_log

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