コーヒーについて知っておいて損はない15の豆知識
コーヒー好きなら大抵の人が知っていることから、コーヒーがないと生きていけないという人でもなかなか知らないのではないかと思われる意外な真実まで、コーヒーに関する豆知識を15個程度教えてくれるウェブコミックを紹介します。知らずに損をすることはない豆知識ばかりですが、知っていても損はなさそうです。
詳細は以下から。15 Things Worth Knowing About Coffee - The Oatmeal
これがその「コーヒーについて知っておいて損はない15(くらい)の事柄」というタイトルのウェブコミック。1つめの豆知識は「すべては踊るヤギから始まった」というもの。
エチオピアの羊飼いたちは、コーヒーの実を食べたヤギたちがはしゃぎまわって踊るのを見て初めてカフェインの効果に気付いたと言われています。
当初はコーヒーは飲み物ではなく食べ物でした。アフリカの部族はコーヒーの実を脂肪と混ぜた「エナジーボール」を作って食べていたそうです。
イスラム教の登場がコーヒーの普及に大きく貢献しました。イスラムの教えは飲酒を禁止しましたが、コーヒーは容認されていたためです。
世界のすべてのコーヒーは北回帰線と南回帰線の間の「ビーン・ベルト」で生産されています。アメリカではコーヒーが育つのはハワイ州のみとのこと。日本では北回帰線が通るのは南鳥島と沖ノ鳥島の間なので、コーヒーは当然輸入に頼っています。
1675年にイングランド王(チャールズ2世)は「謀反を企てる人々が集まる場所」としてコーヒー・ハウスを禁止しました。
世界で消費されるコーヒーの70%はマイルドで香り豊かな「アラビカ種」、残り30%はアラビカ種より苦くカフェイン含有量が1.5倍の「ロブスタ種」です。
コーヒーの木は放っておくと30フィート(約9m)の高さにまで育つのですが、収穫しやすいよう10フィート(3m)程度の高さに栽培されています。
コーヒーの「豆」は実際にはこんな感じの赤いベリーの果肉に包まれた「種」の部分です。
コーヒーは世界で2番目に多く取引される貿易財です。ちなみに1番は石油。人間は黒くどろどろした液体に目がない生き物のようですね。
収穫されたコーヒーの赤い実は乾燥し、むき、緑の豆(種)だけの状態にします。
この緑の豆の状態で輸送されたコーヒーは華氏500度(摂氏260度)でローストされ、数分後にポップコーンのようにポンとはじけ、2倍くらいの大きさになります。それからさらに数分後にもう一度はじけたら、お店で売っている「コーヒー豆」の状態になるというわけです。
インスタントコーヒーはジョージ・ワシントンが発明しました。
……といっても、合衆国初代大統領は「オレじゃねーよ、ちゃんと読めよ、デラウェア川渡って鶴の拳でぶっとばすぞコラ」とおっしゃってます。インスタントコーヒーは1906年にジョージ・ワシントンという名のグアテマラ在住のベルギー人によって発明されたそうです。
「エスプレッソ」は特定の豆の種類やロースト、ブレンドの名ではなく、「細かくひいた豆に加圧した熱湯を通す」というコーヒーのいれ方の名です。
エスプレッソのさまざまな飲み方。「カフェラテ」や「カプチーノ」は日本でもおなじみですが、主にアメリカで飲まれる「Breve」(カフェラテの牛乳の半量をクリームで置き換えたもの)なども知っておいて損はないかもしれません。
エスプレッソを薄めた「アメリカーノ」は、第二次世界大戦中にヨーロッパの濃いコーヒーを飲み慣れない米軍兵士たちが頼んだのが始まり。1杯のコーヒーを「cup of joe」という表現もG.I.ジョーのような米軍兵士はコーヒーをがぶ飲みするという第二次世界大戦中に定着したイメージが由来とのこと。
カフェインが「効く」仕組みを解説。脳の中に住むアデノシンは特定のレセプター(受容体)としか付き合わないのですが、このアデノシンとアデノシンレセプターがくっつくと人間は眠くなります。
しかしそこへカフェインが現れると、「あんなつまんないやつのこと忘れろよ」とそそのかされたレセプターは「あいつのことなんかもともと好きじゃなかったし」と言ってアデノシンを見捨てカフェインとくっつき、アデノシンは独りぼっちに……。
これに気付いた下垂体は「非常事態だ!」と勘違いし、副腎髄質に「アドレナリン出せ、どんどん出せ」と指令を出します。ついでにドーパミン濃度も上がるようです。
その結果訪れるのが「カフェイン・ハイ」というわけ。
ちなみにこのウェブコミックをポスターにまとめたものがThe Oatmealのサイトで販売されています。
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