運動前にコーヒーを飲むと筋肉痛が和らぐ
最近の研究結果によると、運動をする前にカップ2杯か3杯程度のコーヒーを飲むと、筋肉痛が和らぐそうです。
これはカフェインが原因となっており、普段からコーヒーを飲むなどしてカフェインを常に摂取している人だけでなく、普段はカフェインを摂取しないような人であっても同じように効果があったとのこと。
つまり、カフェインを習慣的に摂取し続けても、効果が段々弱くなるようなことはない、というわけ。
詳細は以下から。
The Relationship Between Caffeine, Physical Activity And Pain
Muscles Sore After Exercise? Sip Caffeine
Caffeine may lessen exercisers' muscle pain
Caffeine Cuts Workout Pain: Scientific American Podcast
結論から言うと、理論上、カフェインはアデノシンと呼ばれる化学物質の活動をブロックすることによって筋肉痛を緩和することが可能だそうです。というのも、アデノシンは体細胞中で痛みの受容器を活性化することができる物質なので、アデノシンをブロックできれば筋肉痛は軽減される、という仕組み。
イリノイ大学の首席研究員であり、運動科学および地域医療の教授でもあるRobert W. Motl氏によると、この発見によって、筋肉痛を伴わない安全な運動をする方法が可能になり、さらには、痛みなどが原因で中断することなく、練習を持続的に続けることも可能になるかもしれないとしています。つまり、普段運動をあまりしないような人であっても、筋肉痛になることをあまり気にせず運動できるというわけです。
なお、運動前にコーヒーなどを飲むことによってカフェインを摂取すると、運動後の筋肉痛が軽減されるというのは経験則としては以前からサイクリスト達の間などでは知られていたものの、なぜ痛みが少なくなるのかというシステムまではわかっていなかったそうです。
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