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Amazon巨大倉庫の信じられない規模のブラックフライデー作業風景


クリスマスまで1ヶ月を切ったこの時期、アメリカでは感謝祭翌日の「ブラックフライデー」でAmazonの倉庫が今年も大わらわになっています。1つの倉庫から発送すべき商品の数は1日で200万件、1000トン以上にもなるため、臨時で1万人以上が雇い入れられるほどの修羅場を、Mail Onlineが伝えています。

Black Friday: Amazon staff work round the clock to package thousands of gifts as sales rush begins online | Mail Online
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2237350/Black-Friday-Amazon-staff-work-round-clock-package-thousands-gifts-sales-rush-begins-online.html

ブラックフライデーの「ブラック」は、世界恐慌の引き金となったウォール街大暴落のブラックサーズデーや、1987年に世界同時株安が起きたときのブラックマンデーのように「暗黒」を意味するものではなく、みんなが買い物をすることで小売店が「黒字」になるという意味。アメリカでは11月の第4木曜日が感謝祭(サンクスギビングデー)となっていますが、ちょうどクリスマスまで約1ヶ月ということでその翌日の金曜日から小売店がクリスマスセールの前哨戦として特別セールを実施するため、「ブラックフライデー」と呼ばれるようになりました。また、感謝祭が明けた翌週の月曜日にオフィスの高速回線からプレゼントを購入する人もいることから「サイバーマンデー」というのもあります。

イギリスにあるAmazonの倉庫ではこれを処理するため、臨時に1万人以上を雇い入れて昼夜兼行の発送作業が行われています。上記の通り「感謝祭」はアメリカのイベントで、このほかカナダでも10月に祝いますが、イギリスはもともと関係のないイベントでした。しかし、2010年にAmazonがブラックフライデーに合わせて1000品目以上で最大40%の割引を行ったことから、定例イベントとなりました。9ヶ月分の赤字がたまっている小売業者でも黒字に転じると言われるブラックフライデーだけあって、倉庫の中の人たちは35秒に1件というペースで注文書を処理。2011年にはサイバーマンデーと合わせて300万件以上の注文がありました。

これはスタッフォードシャーの倉庫。イギリスにはこれと同じような倉庫が8つあり、その合計床面積は500万平方フィート(約46万平方メートル)にもなります。現在建設中の「あべのハルカス」の中核施設で、百貨店として日本最大の営業面積になる予定の近鉄百貨店あべのハルカス近鉄本店が10万平方メートルなので、「日本最大の百貨店が5店舗分」ぐらいあります。


本棚のように見えているものはAmazon名物の「商品置き場」。大量の商品が運び込まれ、膨大な宛先に送り出されていく倉庫できっちりと並べている暇はないので、とにかく空いているスペースに商品を置いて、コードで管理しています。


目視のみで商品を探し出すのは不可能


目当ての商品を検索していち早く棚に移動してカゴに入れてはまた次へ、という作業が繰り返されます。


イギリスでブラックフライデーに消費される額は2億ポンド(約263億円)にもなるそうです。


発送準備が整った商品群。よく見ると中央下部にオレンジ色のジャケットを着た人が写っていて、この区画がどれだけ大きいかを実感させてくれます。


大型テレビ、エクササイズ用品など、品目は様々。


倉庫内がこれだけ大変な分、運ぶ方も大変。運送会社でも1000人を臨時雇用し、合計1000トンの荷物を運びます。今回のセールでは210万の商品が発送され、そのうち99.9%がクリスマスプレゼントだったそうです。なお、アメリカのブラックフライデーではネット販売分が10億ドル(約821億円)を突破、その首位がAmazonだったとのこと。

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in メモ, Posted by logc_nt

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