取材

公共の駐輪場を広告スペースに利用することの是否


福岡の繁華街である天神を歩いていると、公共の駐輪場の自転車に掲げられたインターネットカフェの広告が目に留まりました。一つだけではなく、辺りには何台も同じような広告自転車が置いてあります。次第に、これはおかしくないかと疑問に感じました。公共の駐輪場は広告スペースではありません。後追いをする企業が現れたら、公共の駐輪場が広告であふれます。マナーの問題です。そのことを広告自転車を置いているインターネットカフェに伝えたのですが、何も変わっていませんでした。

こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。自分も自転車に広告をつけて走るので悩みました。

九州最大の繁華街である福岡市の天神には、三越、大丸、岩田屋、ロフト、パルコ、ビックカメラ、ベスト電器、ジュンク堂書店と大きな店がたくさんあって、多くの人で賑わっています。昔はそうでもなかったのですが、最近では自転車駐輪場が充実してきました。例えば、警固公園地下の駐輪場の収容台数は1500台です。歩道脇にも駐輪場が作られていて、たくさんの自転車がいつも停まっています。この歩道脇の駐輪場がインターネットカフェの広告スペースとなっていました。

天神の駐輪場。


荷台に広告をぶら下げた自転車が停まっています。1台目。


明治通り。福岡銀行が見えるところに2台目を発見。


カゴの3面に広告が貼られています。


2台目から距離があまりないところに3台目。左に佐賀銀行の看板が見えます。


プラスティックのカゴです。


2台目、3台目とは反対側の歩道に4台目。右にパルコが写っています。


普通のママチャリです。


渡辺通り、ダイエーショッパーズ福岡店の真向かいに5台目。


「現在地」という表示から、明らかに広告目的で駐輪しています。


「自転車を壊さないでください!発見次第、器物損壊罪として警察に通報します!」という注意書き。なんだか怖い。


2012年6月20日は5カ所で広告自転車を発見しました。これだけじゃ参考にならないので、別の日にも天神で観察してみました。

6月22日には1台発見。


6月20日の5カ所ではない、また別の場所です。


6月29日にみつけた広告自転車は、広告が畳まれていました。自主的に止めたのか、誰かに畳まれたのかは分かりません。


公共の駐輪場を私物化する行為を疑問に感じたので、広告自転車の店舗を訪ねてみました。メディアカフェポパイ天神北店になります。近くには天神店もあるのですが、こちらの広告自転車をみていません。ネタも少ないので記事にしたかったのですが、まずは自分の意見を伝えました。これで解決できれば、何も問題はおきません。

メディアカフェポパイ天神北店はこちらになります。

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メディアカフェポパイ天神北の店舗。ホテルアセントと同じ建物です。


店舗の周りではたくさんの広告が目を惹きます。


店舗入り口。


地下が店舗になっていました。


ですが、9月になっても状況は何も変わっていませんでした。

渡辺通り、天神コアの真正面に1台。


ただ、「現在地」のマークは消えています。


駐輪されている広告自転車。


紳士服のFutata、ミーナ天神のある天神橋口の交差点。


6月にはみかけなかった新天町南側にも広告自転車がありました。


9月14日には5台のメディアカフェポパイ天神北店の広告自転車をみつけました。ただインターネットカフェの広告は広告自転車に限りません。

駅ビルの広告。こちらは天神店ですが。


天神北店も電灯に広告を載せていました。


プラカードを掲げた人が道で呼び込みをしています。


駅ビルや電灯の広告には掲載料がかかるでしょう。プラカードを掲げた人には人件費が必要です。ですが広告自転車は一日一台100円。1ヶ月3000円で天神の繁華街に広告を出せます。同じ9月14日には別のインターネットカフェの自遊空間天神サザン通り店 も広告自転車をやっていました。6月には見かけなかったので驚きました。

自遊空間天神サザン通り店はこちら。

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荷台で二枚の広告を重ねています。


大きな広告は目に入ります。


昭和通り、サンクスの真正面にも。


居酒屋やゲームセンター、ボーリング場、映画館などで賑わう天神サザン通りでの1台目。


天神サザン通りを進むと2台目を発見。徒歩1分。


そして、天神サザン通りでの3台目。徒歩30秒。


この天神サザン通りの商業ビル5階にインターネットカフェがあります。


料金案内の看板。


5階の店舗入り口。


この自由空間天神サザン通り店でも公共の駐輪場を私物化する行為について話させてもらいました。

公共の駐輪場は企業の広告スペースではないというのが自分の意見です。9月14日にはメディアカフェポパイ天神北店で5台、自遊空間天神サザン通り店で7台と合計12台の広告自転車がありました。このまま広告自転車の競走が続けば、天神の公共の駐輪場が広告自転車で埋め尽くされるかもしれません。

同じ駐輪場にメディアカフェポパイ天神北店と自由空間天神サザン通り店の二台の広告自転車。


広告自転車が法律や条例に違反しているとは思いません。ただ、マナーとして疑問に感じます。私営の駐輪場であれば同じことはできず、広告代金は相応の値段でしょう。特定の企業のために公共の駐輪場は存在していません。

ここで終わりたいのですが、チャリダーマンはビジネスとして広告をぶら下げて海外を走ることになりました。だったら自分の広告にも問題があるかもしれません。ただし、公共の駐輪場に自転車を広告目的で停めることはありません。海外を自転車で走って広告と現地の風景の写真を撮るという約束をしています。自転車に広告を載せるのと、広告のために自転車を停めるのは違う気がしますがどうでしょうか?

北欧から北アフリカまで「Zakkapot」様の広告を載せていました。


観光地などで写真を撮って送っていました。


北アメリカから、タイの日系企業「MIWCOM」様の広告をつけて走ります。


今回はインターネットカフェが公共の駐輪場を私物化しているのを疑問に感じたので問題提起させていただきました。広告自転車は新しい広告スタイルで肯定されるのか、それともマナー違反で否定されるのか、皆さんの意見が気になる所です。福岡以外の場所ではどうなっていますか?

(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
)

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