スマホと連携し振動で体中を刺激して適切なボディランゲージを教えてくれる「RISR」
学校においても社会においてもプライベートにおいても人間関係は非常に重要であり、その重要性は人間関係が苦手で社会に適合できない人向けのDVDソフトが発売されるほど。そんなコミュニケーションが苦手、という人に役立つのが、人と接している時にスマートフォンと連携して正しいボディランゲージを教えてくれる「RISR」です。上半身に取り付けたセンサーが振動することによって自分の行動の何が人をいらつかせるのか、何が失敗なのかをその都度知ることができ、状況に応じて適切に振る舞えるようになります。
RISR – Take the Step to a Better You
http://www.risr.me/
ムービーは以下から。
Introducing RISR on Vimeo
「対人関係におけるコミュニケーションはそのほとんどがボディランゲージに由来している」ということで、どのように身を置くべきか、どのようにジェスチャーすればいいのかをスマートフォンと連携して教えてくれるデバイスがRISRです。
後ろはこんな感じ。
横から見た様子。
こちらがRISRのCEOであるAlexander Herbさん
そしてソーシャル・インタラクション・デザイナーのPhilip Wolffさん
身につけるとこんな感じ
仕組みとしてはまず、装着している人の体の位置や動きを測り、次に赤外線カメラを使って周囲の人々との動きを測ります。そしてスマートフォンのアプリを使って装着者の理想のポジショニングを割り出し、体中にあるセンサーをバイブレートしてその動きを伝えます。
体の動きを感知するセンサーは上半身のいたるところに取り付けられます。
正面には赤外線カメラが。
これが周囲の状況を把握してくれるというわけです。
バンドは伸縮自在のある素材でできています。
そしてデータは背中にあるハードウェアで集められます。
RISRは実際に使ってみた人たちの様子は以下から。
こちらはThorsten Stohrさん
Thorsten Stohrさんは非常にシャイで、誰かといる時にリラックスしたくてもできないそうです。
特に女性と話すのが苦手で、隣に座ると体が固まってその場にいられなくなるとのこと。
ということで、RISRのワークショップに参加。
RISRを体に装着して、どのように機能するかの説明を受けたあと……
実際にいつもは女性を前にするとどうなってしまうのか、ということを再現してもらいます。
女性の隣に座って……
コーチから「彼女を食事に誘ってみるんだ」と言われます。
膝に手をちょこんと置き、緊張気味のThorsten Stohrさん
ぎこちなく「もしよかったら……」と女性に話しかけますが……
光の速さで断られます。「これ以上あなたと話していたくない」とまで……。
しょんぼり
しかしRISRをつけるようになった後……
Thorsten Stohrさんは堂々と振る舞えるように
胸元からは赤外線カメラが覗いています
このデバイスはバイブレーションで自分の振る舞いの何が失敗かを教えてくれ、失敗に気づけば人はそれを治していく事が可能である、とThorstenさん。
こちらがRISRを装着している様子
実際に、RISRがどのように機能するかを見てみます
再びPhilip Wolffさんの姿が。画面にはバーの店内の様子が映っています
カウンターには1人の女性
まず、アプリを起動し、モードとターゲットをセットします
「CHARISMA(権威)」「NEGOTIATION(交渉)」「ATTRACTION(魅力)」というメニューのうち、今回は「ATTRACTION」を選択
ターゲットは女性であり、まだ関係に距離があることを入力します
これでOK。RISRは自動的にどのように振る舞えばいいかを装着者に教えてくれるようになります
胸元の赤外線カメラは……
こんな風に周囲を捉えています
カメラはターゲットの動きを捉え続け、装着者がどのような位置につけばいいのかをバイブレーションをによって教えてくれます
Thorsten Stohrさんが女性の隣の席につきました
彼が女性の方に体を向けると……
女性も体を向け直しました。これは女性がThorstenさんに同調しているということ。
心を許している様子です
さらに女性の方に向き直ります
……が今度は女性はあまり動きません。「彼女は少し不安がっているのですが、思わせぶりな態度にもなりますね」とPhilipさん。
肩を開いて、女性と打ち遂げている様子のThorstenさん
彼は「ワークショップの最後の数週間で人生が変わった」と語ります。
「RISRは自発的でオープンになるきっかけをくれた」
「これまでは持っていなかった自分への自信を得ることができたんだ」とのこと。
なお、RISRを使ったワークショップは医療の研究を元に作られ、現在はスイスで行われています。
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