スピルバーグ監督の映画「E.T.」は当初のままSFホラー映画だったらこうなっていたであろうというムービー
スティーブン・スピルバーグ監督の映画「E.T.」は地球に取り残されてしまった地球外生命体と少年との交流を描く心温まるSF映画ですが、そもそも最初の時点ではなんと「SFホラー」の映画だったとのこと。Wikipediaでも「当初予定されていた台本は「グレムリンのような地球外生命体が、とある農家を恐怖に陥れる」というものであった」と書かれていますが、一体最初の時点ではどのようなものだったのかがイマイチ不明でした。
ところが、YouTubeに当時のホラー映画製作班が作った最初の低予算版「E.T.」の宣伝用ムービーであればおそらくこうなるであろうという雰囲気を再現したムービーが公開されています。
というわけで、再生は以下から。
YouTube - E.T. Extraterrestrial Trailer - SiFi Horror
https://www.youtube.com/watch?v=tpzUB0iZZT4
説明によると、このホラー映画を作ったプロダクションはプロジェクトの終わり頃には金銭を使い果たし、1年間放置され、1980年7月8日に頓挫したまま撮影は終了してしまいました。このプロモーション用ムービーはオリジナルの部分的な未封切り映画としてあちこちの有名な映画会社に見せられ、最終的にはスティーブン・スピルバーグによって購入されたとのこと。スピルバーグ監督は低級なSFホラーとしてではなく、心暖まる家族アドベンチャーとしての方がふさわしいと考え、フィルム全体を再構成し、多数の追加シーンを加えました。結果、今日我々がよく知るところのあの「E.T.」になった、というわけです。
ムービーの最初。ありがちですね。
このあたりは一歩間違っていればホラー映画になっていたのかと思うと、妙に納得できるシーンです。
「それは外宇宙からやってきた……」
窓から差し込む謎の光、異星人襲来!
ホラーチックな雰囲気、妙な静けさが不気味
キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
「そして、それは殺すためにやってきた……」
謎の宇宙船、そこからぞろぞろと繰り出す侵略者たち、まさに地球SOS!
「イー・ティー!」と叫びながら指先からレーザー光線という戦慄もののアイディア。指先から謎の怪光線!ムピーッ!
ザッザッザ……宇宙生物を倒すためにやってくる政府の秘密機関
うわああああああああああああああああああああああああ!!!
確かに、どこからどう見てもホラー映画です。
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