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ついにペンタックスの中判デジタル一眼レフカメラ「PENTAX 645D」が開発凍結を乗り越え、約5年の歳月を経て発売へこぎ着ける


ペンタックス初の中判デジタル一眼レフカメラ「PENTAX 645D」新発売というニュースが本日発表されたわけですが、デジカメWatchによるとこの新発売まではとんでもなく苦難の歴史があり、まず2005年3月に初めてモックアップを公開したものの、2008年3月には開発凍結を発表、2009年3月に再び姿を現し、そして最初の開発発表から5年2ヶ月が経過してようやく新発売に至ったというわけです。

発売時期は2010年5月中旬、ヨドバシカメラによると実売価格は現時点で税込84万8000円となっています。

詳細は以下から。
ペンタックス初の中判デジタル一眼レフカメラ「PENTAX 645D」新発売|PENTAX
http://www.pentax.jp/japan/news/2010/201008.html

645D|中判デジタル一眼レフカメラ|PENTAX

PENTAX 645D


この「PENTAX 645D」はプロ用デジタルカメラバックに匹敵する大型のイメージセンサーを搭載し、有効約4000万画素。これまで業務用途に限られていた44mm×33mmという大型で高性能なイメージセンサーを搭載。ボディはマグネシウム合金製、シャシーはアルミダイキャストを採用、上面並びに背面のLCDカバーを硬質保護ガラスを使った強化ガラスにすることで頑強にしており、さらに防塵防滴構造・マイナス10℃までの動作を保証する耐寒性能も実現しています。

使用イメージ的にはこんな感じ


加えて、デュアルSD/SDHCメモリーカードスロット、高いゴミ除去性能を実現した「DR II(Dust Removal II)」機構、新開発の高精度11点ワイドAFセンサー、77分割測光、視野率約98%の広視野を実現した光学ファインダー、リバーサルフィルムで撮影したような色調など全8種類から選択できるカスタムイメージ機能、独自の露出設定機能、上下左右それぞれ約170°の広い視野角を保った3.0型・約92.1万ドットの高精細液晶モニター、1回のフル充電で約800枚の長時間撮影が可能な大容量のリチウムイオン充電池などを搭載しています。

その他の主な仕様は以下の通り。


・有効画素数:約4000万画素

・撮像素子:44×33mmサイズCCD、総画素数 約4001万画素

・記録サイズ:JPEG
L:[40M]7264×5440ピクセル、
M:[32M]6528×4896ピクセル、[21M] 5376×4032ピクセル、
S:[13M]4224×3168ピクセル、[7M] 3072×2304ピクセル
RAW(40M):7264×5440ピクセル

・画質:RAW(14bit):PEF、DNG
JPEG:★★★(S.ファイン)、★★(ファイン)、★(エコノミー)
RAWとJPEGの同時記録可能

・画像ファイル形式:RAW(PEF/DNG)、TIFF、JPEG(Exif 2.21)準拠、DCF2.0準拠

・感度(標準出力感度):AUTO/200~1000、拡張/100、1600 (1EVステップ、1/2EVステップまたは1/3EVステップ)

・記録媒体:SDメモリーカード、SDHCメモリーカード(デュアルスロット)

・ホワイトバランス:撮像素子によるTTL方式(微調整可能)
オート、太陽光、日陰、曇天、蛍光灯(D:昼光色、N:昼白色、W:白色、L:電球色)、白熱灯、ストロボ、CTE、マニュアル1、マニュアル2、マニュアル3、色温度指定(3種)

・カスタムイメージ:鮮やか、ナチュラル、人物、風景、雅(MIYABI)、ほのか、リバーサルフィルム、モノトーン

・ファインダー:ケプラーテレスコープ式トラピゾイドプリズムファインダー
フォーカシングスクリーン:ナチュラルブライトマットフォーカシングスクリーン(交換式)
視野率、倍率:約98%、約0.62倍(D FA645 55mmF2.8レンズ、∞)、約0.85倍(FA645 75mmF2.8レンズ、∞)
視度調整機能:約-3.5~+2.0m-1

・画像モニター:3.0型TFTカラーLCD、広視野角タイプ、明るさ調整機能付、 色調整機能付、ARコート、強化ガラス(硬質保護ガラス)
ドット数:約92.1万ドット

・プレビュー方式:光学プレビュー/デジタルプレビュー

・再生機能:1画像、2画面、4画面、9画面、16画面、36画面、81画面、 拡大(最大32倍まで、スクロール可)、回転表示、フォルダー表示、 スライドショウ、ヒストグラム、リサイズ、トリミング、白飛び黒つぶれ警告表示、カレンダー表示、インデックス表示
デジタルフィルター:モノトーン、色抽出、カラー、ベースメイク、ソフト

オートフォーカス:フォーカス方式 TTL位相差検出式(SAFOX IX+)11点測距、スーパーインポーズあり
フォーカスモード:シングルAF(AF.S)、コンティニュアスAF(AF.C)切り替え可能
測距点切替:AUTO…全測距点の距離情報からカメラが自動判断、SELECT…任意の測距点を選択可能、SPOT…中央の測距点に固定

・露出制御:測光方式…TTL開放77分割測光、中央重点測光、スポット測光
バッテリー寿命:EV2~21(感度:ISO200、55mmF2.8レンズ)
露出補正:±5EV
AEロック:ボタン式(タイマー式:カスタム設定で設定した測光作動時間の2倍)、 シャッターボタン半押しで継続
露出モード:ハイパープログラム自動露出、感度優先自動露出、シャッター速度優先自動露出、絞り優先自動露出、シャッター速度&絞り優先自動露出、ハイパーマニュアル露出、バルブ、X(1/125秒)

・シャッター方式:電子制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター
シャッタースピード:オート:1/4000秒~30秒
マニュアル:1/4000秒~30秒(1/3EVステップ/1/2EVステップ)、バルブ

・ドライブモード:1コマ、連続、セルフタイマー(12秒後、2秒後)、リモコン(即、3秒後連続)、インターバル、多重露光、露出ブラケット、拡張ブラケット
連続撮影:1スロット使用の場合約1.1コマ/秒、 RAW(PEF)+JPEG(40M:★★★):約13コマまで、 RAW(PEF):約13コマまで、RAW(DNG):約13コマまで、 JPEG(40M:★★★):約15コマまで
2スロット使用の場合(2スロットとも同じ形式で書き込む場合) 約1.1コマ/秒、RAW(PEF)+JPEG(40M:★★★):約13コマまで、 RAW(PEF):約13コマまで、RAW(DNG):約13コマまで、 JPEG(40M:★★★):約15コマまで

・ストロボシンクロ:接点…ホットシュー、Xシンクロソケット、同調速度1/125秒以下
撮影モード:P-TTL自動調光、後幕シンクロ、光量比制御、ハイスピードシンクロ、 ワイヤレスシンクロ(対応外付ストロボ使用時)

・ダストリムーバル:超音波振動による撮像素子クリーニング機能、ダストアラート機能付き

・著作権情報:「撮影者名」・「著作権者名」を画像ファイルに記録、同梱ソフトウェア で改ざんの有無を確認可能

・電源:専用リチウムイオン充電池D-LI90、ACアダプター(別売)

・電池寿命:約800枚
※新品のD-LI90使用、23℃、撮影枚数はCIPA規格に準じた測定条件による目安、使用条件により変化

・外部インターフェイス:USB2.0(ハイスピード対応:mini Bタイプ)、ビデオ出力端子(ミニ ジャック)、HDMI出力端子(タイプC mini)、外部電源端子、 外部レリーズ端子、Xシンクロソケット

・マウント:ペンタックス645AF2バヨネットマウント(AFカプラー・情報接点・電源接点付)

・適合レンズ:645AF2マウントレンズ、645AFマウントレンズ、645Aマウントレンズ

・外形・寸法:約156(幅)×117(高)×119(厚)mm (突起部を除く)

・質量(重さ):約1480g(電池、SDカード×2枚付き)、約1400g(本体のみ)

なお、ライブビュー機能と動画撮影機能は搭載していないそうです。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse

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