レビュー

世界初デュアルAF搭載フルサイズデジタル一眼カメラ「α99」実写レビュー


防塵防滴ボディ+センサーシフト式手ブレ補正+GPS+有機ELビューファインダーなど、ありとあらゆる機能をこれでもかと詰め込んだフルサイズセンサー搭載デジタル一眼カメラが「SLT-A99V α99」です。なお、本機はフルサイズセンサーを搭載した市販のカメラとしては唯一角度調整ができる軸チルトディスプレイを備えているモデルでもあります。今回はその実機をソニーから借りることができたので、本体を隅々まで撮影したり夜景を撮ったりしつつ実力を確かめて見ることにしました。

SLT-A99V | デジタル一眼カメラ“α”(アルファ)[Aマウント] | ソニー
http://www.sony.jp/ichigan/products/SLT-A99V/


フォトレビュー

今回のレビューに使用したのは「α99」本体(左)と別売りのレンズ「Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM SAL2470Z」。


内容物はカメラ本体の他に充電器、バッテリー、アクセサリーシューキャップ、充電用コード、取り扱い説明書、ショルダーストラップなどです。


本体の外観は以下の通り。


サイズは横147×縦111.2×奥行き78.4mm。


正面。


α99」のロゴはこんな感じ。


外周がオレンジ色になったレンズマウントがデザイン上の特徴。また、この奥には35mmフルサイズ(35.8×23.9mm)、有効画素数約2430万画素のCMOSセンサーを内蔵しています。


内部には透過ミラーを採用した「トランスルーセントミラー・テクノロジー」を搭載し、従来の一眼レフカメラと異なり撮影中もミラーが上下しないため、イメージセンサーとAFセンサーに同時に光を届けることで高速なフォーカスを可能にしているとのこと。また、世界初というデュアルAFシステムを備えており、位相差AFセンサーに加えイメージセンサー上にも像面位相差センサーを備え素早く正確にピントを合わせることができるようになっているそうです。

本体前面にはサイレントマルチコントローラーを備え、ISOの調整やフォーカスモードの選択などの機能が設定できます。


右側面


デュアルカードスロットを備え、SDXCカード、メモリースティック PRO デュオなどの記録メディアに対応。


標準バッテリーを使ってEVF(電子ビューファインダー)で撮影を行った場合、写真は最大約410枚、映像は最大約155分の撮影が可能。


左側面。


シンクロターミナル、リモート端子、DC IN、マイク・ヘッドフォン端子、HDMI出力、ミニUSBポートなどを搭載。


上部。


シャッター周辺の様子はこんな感じ。1枚撮影と連続撮影の切り替えやホワイトバランスの調整、露出補正、ISO、バックライトの点灯などの操作が全てこの場所で行えます。


本体上部左側にはモード切替用のダイヤルを搭載。


背面。


EVF(電子ビューファインダー)は0.5インチ(235万9000画素)で視野率は100パーセント。


背面には3インチ(約122万画素)のTFTディスプレイを搭載。


3軸チルトが可能なので、ハイアングルからの撮影もラクラク。


ローアングルにも対応。


縦位置で構えてもチルト液晶を使用してフリーアングルで撮影が可能です。


実際にディスプレイをグルグルと回している様子は以下のムービーでチェックしてみてください。

「α99」の3軸チルト液晶をグルグル動かしてみた - YouTube


バッテリー、記録メディア込みの実測重量は約813グラム。


レンズを付けると約1772グラムです。


なお、1度バッテリーを外した後に電源を入れるとシャッターが切れるまでに7~8秒かかることがある点は要注意。急ぎのでシャッターを切る必要がある場面では早めに電源をオンにしておくのがおすすめです。

「α99」の起動速度をチェックしてみた - YouTube


撮影してみた


実際に「α99」を夜の大阪に持ち出して撮影してみた写真とムービーは以下の通り。特に記載が無い限り、設定はオートで手持ちでの撮影となっています。なお、撮影データはサーバーやYouTubeにアップする際に圧縮がかかっているので元データと比べると画質が劣化している点には注意してください。

ビルの夜景を撮影してみるとこんな感じ。もう1つ下の写真は赤枠の部分を拡大したものです。

※クリックすると赤枠が消えます

上の写真の赤枠内を拡大してみると、夜間撮影の割にかなりしっかりとノイズが抑えられています。


大阪駅。


駅の看板。画像の端までゆがみなく写っています。


阪急デパート前のコンコース。天井にある明るいライトも白飛びすることなく撮影可能。


夜の観覧車。


同じ場所で撮影したムービーは以下の通り。

フルサイズセンサー搭載のソニー「α99」で夜の観覧車を撮ってみた - YouTube


マニュアルモードにして絞りをF2.8まで開けると背景がしっかりとボケた写真を撮ることが可能。


逆にF22まで絞り込むと深くピントがあった写真になります。


なお、記事作成時の価格.comにおける最安価格は本体のみで22万8000円台で、ほとんどの人にとっては気軽に買える値段ではありませんが、フルサイズセンサーを使って写真と映像を両方撮影できることを考えると必ずしも高すぎる金額というわけでもない感じ。また、3軸チルト液晶モニターを備えている点も他社のフルサイズ機にはない魅力。というわけで、写真も映像も画質にこだわって撮影したいけれども複数の機材は持ちたくないという人や、ハイ/ローアングルでの撮影を多用する人におすすめの1台です。

Amazon.co.jp: ソニー デジタル一眼カメラ α99 ボディ SLT-A99V

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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