ペンタックスが本気で作った天体望遠鏡「PENTAX 150SDP」にデジカメを連結して人物撮影
「そこらにある望遠鏡などと違って、本気で徹底的にペンタックスが望遠鏡を作るとこうなる、というのがこの天体望遠鏡です」と言われて見せてもらったのが税込みで約511万円もするという超弩級クラスの天体望遠鏡「PENTAX 150SDP」。まるでバズーカ砲。
日本国内においても個人でこれを所有している猛者が約4人ほど存在しており、リタイヤ後の人生を天体観測で有意義に過ごしたり、揺れると観測できないため、コンクリートでこの望遠鏡専用の土台を建設して設置したり、自室のパソコンと望遠鏡を接続してリモートコントロールで星を追っかけたり、もはや個人の趣味の領域を超越した上級天文ファンによって実際に使われているとのこと。中にはこの望遠鏡と土台を分解して自動車に乗せ、富士山まで観測しに出かけた人もいるとのことで、天体観測の奥深さを感じます。
というわけで今回は特別にフォトイメージングエキスポ2008にて、この天体望遠鏡「PENTAX 150SDP」を実際に動かしてもらい、デジカメと連結、超望遠で人物を撮影するという本来の用途とは違うことをしてもらいました。一体何が見えるのか、驚愕の結果は以下から。
ペンタックスブースをうろうろしていたところ、何か巨大なバズーカ砲みたいなものを発見
もはや何が何だかわからないほどの巨大さ。スケール感がおかしい。
このファインダーだけでもそこらの望遠鏡を凌駕している
こっちが本体。ちなみにこれは接眼部。肉眼では詳細が全くわからないほど遠くのものがらくらく見える。さすが天体望遠鏡。狙撃手になって目標を狙い撃つ気分です。
逆方向から除くと見ている人の目がはっきり見えて面白い
左側のファインダーで大ざっぱな位置を決めてから本体の鏡筒で見ると超望遠状態で見えるというわけ。
複雑そうに見えますが、なんと六角レンチ1本で組み立て可能。
質実剛健な赤道儀部分。
バランスを取るためのバランスウェイトもすごい
これはリモコン部分。これで赤道儀をぐりぐり動かします。
いよいよ本題。デジカメを装着します。
こんな感じで合体
どんなものでも撮影できそうな気がする
撮影ターゲットを探し、リモコンでぐりんぐりん動かしまくってみる
以下が実際に動いている様子のムービーです。結構なめらかに動作し、しかも思っていたよりもすばやく動くのでびっくり。
東京ビッグサイトのはるかかなたにいるコンパニオンさんを撮影してみました。目が合っているように見えますが、偶然です。当然ながら相手からこちらを感知することはこの距離だとほぼ不可能。
で、どれぐらいのクオリティで撮影できているかというと……
こんな感じ。この写真だとわかりにくいのですが、目に何が映っているのかまでわかります。そこらの望遠レンズとはさすがに比較にならない。この天体望遠鏡と一眼レフデジカメの組み合わせはあまりにも危険すぎることがわかりました。
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