メモ

飛行中に病死したパイロットの代わりに乗客が旅客機を無事に着陸させる


「お客様の中にパイロットはいらっしゃいませんか?」という放送は飛行機に乗っている時に最も聞きたくない言葉のうちの1つですが、心臓が止まって操縦不能になってしまったパイロットの代わりに乗客が旅客機を着陸させることになったという事件がアメリカのフロリダ州であったようです。

詳細は以下。
Passenger helps land turboprop plane after pilot dies - CNN.com

このまるで映画かなにかのような事件は、フロリダ州マルコアイランドからミシシッピ州ジャクソンに向かう飛行機の中で起こりました。乗客4人を乗せて空港を飛び立ち、高度9000フィート(約2700メートル)に達したという通信を最後に航空機からの無線が沈黙、管制官が呼び出しを続けたところ3回目にやっとパイロットとは違う声で応答があり、自分は乗客だがパイロットが意識を失っており緊急の助けが必要であることを告げました。


管制官が確認したところこの男性は小型航空機のライセンスを持っていましたが、事件のあった双発ターボプロップのビーチクラフト社・キングエアは男性の飛ばしたことのある航空機よりもかなりの大型。すぐさまキングエアのライセンスを持った人間が招集され、飛行中の男性に指示を送り続けました。

男性は管制官達の助けを得てオートパイロットを解除、そのままサウスウエスト・フロリダ国際空港に向けて機体を降下させていきました。地上からの指示と男性の冷静な操作の甲斐もあって飛行機は無事空港に着陸することができたということです。

乗客の男性によって無事に着陸することができたビーチクラフト社のキングエア


統計によると、この事件を起こしたキングエアよりも少し小さいくらいの12500ポンド以下の航空機上で2007年中にパイロットの健康上の問題が原因で起きた事故は2200万飛行時間、回数にして1500万~20000万回のフライトのうちたったの6件で、大型の航空機なら更に少なくなるのだそうです。0.00003%とかなり有り得ない確率の事故ですが、できれば出くわさないように祈りたいと思います。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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