サイエンス

友達の読書を手伝うことが子どもたちの学力向上につながるとの研究結果


子どもの読書を促すために開発された「2人で同じ本を音読しあう」という学習法に、読解力が向上する効果があることが示されました。文章を素早く読む能力や文章を理解する能力を培うことができると期待されています。

Full article: Peer Assisted Learning Strategies (PALS-UK) Increases Reading Attainment, Oral Fluency and Comprehension: A Cluster Randomized Controlled Trial
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/10888438.2026.2614770

Helping their friends to read can boost children’s attainment
https://theconversation.com/helping-their-friends-to-read-can-boost-childrens-attainment-241516


この学習法は「ピア・アシステッド・ラーニング・ストラテジーズ(PALS)」と呼ばれるもので、小学生同士でペアを組ませ、好きな本を選ばせて、互いに本を音読させるという方法を採ります。音読している方が言葉につまずくと、もう1人は再度挑戦するように励ますなどします。そして、次に何が起こるかを話し合って本への理解を深めます。

ペアは子どもたちの読書能力に応じて意図的に組み合わせ、2人の読書能力に若干の差を持たせることがポイントとのこと。

PALSは全20週間のプログラムで、週3回、1回35分のセッションで行います。最初の4週間はトレーニングで、子どもたちは音読の間違いを訂正する方法、内容を要約する方法、次の半ページで何が起こるかを予測する方法などについて学習します。


PALSを導入した学校を含む100校以上のイギリスの小学校を対象に実施された調査では、PALSが読解力や文章を読む速度の向上に効果があることが示されました。PALSを受けた子どもと受けていない子どもを比較すると、受けた子どもは平均2カ月分の読解力向上を達成したことが示されたとのことです。

教師陣は「このプログラムによって読書を楽しむ文化が生まれた」と報告し、子どもたちが友達と気軽に本の話題で盛り上がり、内容をできるだけ少ない言葉で要約することを楽しい挑戦として捉えていたと話しました。


PALS導入に努めるノッティンガム・トレント大学准教授のエマ・ヴァーディ氏らは、イギリスではPALSが一定の成功を収めたものの、他の文化圏でそのままPALSが適用できるとは限らないと説明しています。例えばPALSが開発されたアメリカではポイント制の競争的アプローチが採られていましたが、イギリスへ導入するに当たり削除し、代わりに言葉による褒め言葉でモチベーションを高め合うことにしたそうです。

・関連記事
ソーシャルメディアの利用拡大で子どもたちのスポーツ・読書・芸術離れが急加速したというオーストラリアの研究結果 - GIGAZINE

読書は孤独感を軽減して脳を活性化することが研究によって示されている - GIGAZINE

貧困による子どもの脳への悪影響を「読書」が打ち消してくれる可能性 - GIGAZINE

in サイエンス, Posted by log1p_kr

You can read the machine translated English article Research suggests that helping friends w….