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韓国の大手自動車メーカー・ヒョンデの労働者がストライキを実施、人型ロボットの大量導入計画が理由か


ロボット企業のボストン・ダイナミクスを傘下に持つ韓国の大手自動車メーカーである現代(ヒョンデ)の従業員が、数千人規模のストライキを開始しました。これは、ヒョンデが自社工場に人型ロボットのAtlasを2万5000台導入すること計画しているためだと報じられています。

The Fight Over Humanoid Robots Has Shut Down a Car Factory for the First Time - WSJ
https://www.wsj.com/business/autos/the-fight-over-humanoid-robots-has-shut-down-a-car-factory-for-the-first-time-d45ac3e1

Hyundai Motor workers to extend strikes over pay dispute - The Korea Times
https://www.koreatimes.co.kr/amp/business/companies/20260716/hyundai-motor-workers-to-extend-strikes-over-pay-dispute

Fear of humanoid robots spurs human workers to strike at Hyundai auto factory - Ars Technica
https://arstechnica.com/ai/2026/07/fear-of-humanoid-robots-spurs-human-workers-to-strike-at-hyundai-auto-factory/

ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、韓国の蔚山広域市にあるヒョンデの自動車生産工場で、部分的なストライキが実施されているそうです。このストライキの原因は、ヒョンデが人型ロボットのAtlasを自社工場に導入することを計画しているためであると報じられています。

ボストン・ダイナミクスの人型ロボット「Atlas」が冷蔵庫を持ち上げて運ぶ動画が公開、人間のように全身を使って持ち上げるのが産業化の鍵 - GIGAZINE


韓国メディアのThe Korea Timesによると、ストライキが起きた蔚山広域市の工場は、世界最大級の自動車工場だそうです。同工場の労働者たちは2026年7月13日から15日までの3日間、昼夜交代制の勤務を2時間早く終えている模様。さらに、7月20日から22日までの3日間、1日当たり4時間のストライキも実施する予定となっています。

ボストン・ダイナミクスは2026年初頭に新型Atlasを発表しました。この新型Atlasは高さ6フィート(約183cm)以上、重量は100ポンド(約45kg)以上の荷物を持ち上げることができるという二足歩行ロボットであるため、工場労働者を置き換える存在になるのではないかという危惧からか、ヒョンデの労働組合からは反発の声が上がっていました。

The Korea Heraldの報道によると、ヒョンデは自社工場に2万5000台のAtlasを導入することを計画しており、これは2028年にアメリカの自動車工場からスタートする予定となっています。その他の地域でのAtlasの導入について、ヒョンデは計画を明らかにしていません。

サムスン証券のアナリストであるエスター・イム氏によると、Atlasの価格は推定13万ドル(約2100万円)ですが、約2年の運用で元が取れる計算だそうです。マッコーリーキャピタル証券のジェームズ・ホン氏は、Atlasの価格が10万ドル(約1600万円)まで下がれば、運用コストはアメリカの最低賃金を下回ることになると推計しています。


ヒョンデの労働組合はAtlasに仕事を奪われることを危惧し、時給を固定給に変更することや、定年年齢を60歳から65歳に引き上げること、ボーナスの増額などを同社に要求していました。しかし、この協議が合意に至らなかったため、ストライキに至ったと報じられています。

なお、自動車工場に人型ロボットを導入しようとしているのはヒョンデだけではありません。テスラは自社工場で使用するための人型ロボット・Optimusを開発しており、BMWはFigure AI製の人型ロボットを工場に導入するためのパイロットテストを実施しています。

国際ロボット連盟によると、2021年までに世界中の自動車工場で100万台以上のロボットが導入されており、これは全産業におけるロボットの3分の1を占める計算となります。また、アメリカでは2025年までに3万8000台の産業用ロボットが導入されており、自動車業界だけでもその数は1万3500台に上るそうです。


特定の作業を行うよう設計されている産業用ロボットとは異なり、最新のAIモデルを搭載した人型ロボットは将来的には多様な作業をこなせるようになり、人間向けに設計された職場にも容易に馴染むことになると期待されています。しかし、人型ロボットが職場や家庭で自律的に働く汎用ロボットとなるには、AIのトレーニングやハードウェア開発における数々の課題を克服する必要があるとテクノロジーメディアのArs Technicaは指摘しました。

なお、ヒョンデはボストン・ダイナミクスの株式をすべて取得し、同社を完全子会社にすることを計画していると報じられています。

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in 乗り物, Posted by logu_ii

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