サイエンス

禁欲するよりも頻繁に射精した方が「精子の質」が向上するとの研究結果


妊娠したいと考えているカップルや夫婦の中には、セックスの際に男性が射精する精子の数を増やすために、しばらく禁欲する場合があります。ところが、合計で約5万5000人の男性の精子を調べた結果、禁欲するよりも頻繁に射精する方が「精子の質」が向上することが明らかになりました。

Sperm storage causes sperm senescence in human and non-human animals | Proceedings B | The Royal Society
https://royalsocietypublishing.org/rspb/article/293/2067/20253181/481018/Sperm-storage-causes-sperm-senescence-in-human-and

Ejaculating more frequently may improve sperm quality – new study
https://theconversation.com/ejaculating-more-frequently-may-improve-sperm-quality-new-study-275373

女性の卵子の元となる原始卵胞は胎児のうちに作られるため、一般に卵子の年齢は女性の年齢と同一であるといえます。一方、男性の場合は継続的に精子が作られるため、男性の年齢は精子の年齢と同一というわけではありません。

男性の精巣で作られた精子は、射精するまで精巣上体という器官に貯蔵されます。妊娠を望む男性の中には、パートナーとセックスするまで数日~数週間ほど射精を控えて精子の貯蔵数を増やし、セックスの際により多くの精子を放出できるように調整する人もいます。

今回、オックスフォード大学生物学部の研究者であるレベッカ・ディーン博士らの研究チームは、「精子が貯蔵されている間に劣化・老化してしまうことはあるのか?」という疑問について調査しました。これまでの研究で、加齢とともに男性の生殖能力や精子の質が低下することがわかっていましたが、貯蔵期間が精子の質に及ぼす影響はよくわかっていなかったとのこと。


研究チームは合計で約5万5000人の男性を対象とした115件の研究から精子のデータを収集し、射精の頻度と精子の質の関係を分析しました。その結果、男性が射精を控えると精子の健康状態が著しく悪化することが判明しました。

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in 無料メンバー,   サイエンス, Posted by log1h_ik

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