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アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領と側近が仮想通貨宣伝の見返りに500万ドルの報酬を受け取る契約を交わしていた疑い


アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領は2025年2月に仮想通貨プロジェクト「LIBRA」をSNSで宣伝しましたが、その直後にLIBRAの創設者が保有分を売却して価格暴落が起こり、詐欺の疑いが浮上しました。この一連の影響は「クリプトゲート」と呼ばれるスキャンダルとして報道されています。ミレイ大統領はLIBRAとの関わりを否定していましたが、地元メディアはミレイ大統領がLIBRAを宣伝する代わりに500万ドル(約7億円)の報酬を受け取る契約をしていたことを報じています。

Exclusivo: un documento recuperado del celular de Novelli revela un pacto de 5 millones de dólares por el apoyo de Milei a $LIBRA | El Destape
https://www.eldestapeweb.com/politica/javier-milei/exclusivo-un-documento-recuperado-del-celular-de-novelli-revela-un-pacto-de-5-millones-de-dolares-por-el-apoyo-de-milei-a-libra-2026314172537


Probe reveals document detailing alleged $5 million deal linking Milei to Libra promotion: report | The Block
https://www.theblock.co/post/393639/probe-reveals-document-detailing-alleged-5-million-deal-linking-milei-to-libra-promotion-report

LIBRAは2025年2月14日にアメリカ・デラウェア州に本社を置くベンチャー企業が作成した仮想通貨で、仮想通貨が作成されてからわずか3分後にミレイ大統領は自身のX、Instagram、FacebookアカウントでLIBRAを宣伝する投稿をしました。投稿では「小規模企業やスタートアップへの投資を通じてアルゼンチンの経済成長を刺激する民間経済イニシアチブを開始する」といった意図が説明されていました。


ミレイ大統領の投稿直後、LIBRAの価格は40分で500倍にまで急騰しましたが、価格が一定のレベルに達したタイミングで総供給量の70%を保有していたLIBRAの創設者が突然保有分を売却したことで、価格は85%暴落しました。LIBRAの運営はわずか3時間で約7万4000人の投資家を犠牲にして約8700万ドル(約138億円)の利益を得たと推定されており、投資詐欺の一種であるラグプルではないかと問題視されました。ミレイ大統領は最初の宣伝から数時間で投稿を削除し、「プロジェクトの詳細を適切に確認せずに情報を共有した」ことを認めましたが、LIBRAの運営とは一切関係していないと説明しました。

一連の問題を巡って、アルゼンチンの司法当局が仮想通貨事業者や関係者の通信記録や電子機器の解析を進めていました。そしてアルゼンチンの調査報道機関であるエル・デスタペは2026年3月14日に、ロビイストの携帯電話から回収された文書にミレイ大統領とLIBRAに関連した支払い契約書や、LIBRAに関する宣伝の数時間前の通話記録が発見されたと報告しました。


アルゼンチン検察庁傘下の犯罪捜査技術支援局(DATIP)がアルゼンチンのロビイストであるマウリシオ・ノベリ氏から押収した携帯電話の中から、LIBRAの作成およびミレイ大統領による宣伝の3日前である2025年2月11日に作成された文書が発見されました。文書は英語で記されており、最初に150万ドル(約2億円)を前払いとして支払い、SNSでLIBRAを支持する投稿をした報酬としてさらに150万ドルが支払われると記載されていました。さらに、ミレイ大統領とその妹で大統領府幹部のカリーナ・ミレイ氏に対する「ブロックチェーンやAI関連のコンサルティング契約」の形で200万ドル(約3億円)が支払われる構想もあり、3段階の支払いにより合計500万ドル(約7億円)の報酬をミレイ大統領らで受け取る契約内容だったことが明らかになりました。

また捜査当局のデジタル鑑識では、LIBRAがSNSで公開されたタイミングで、ミレイ大統領とノベリ氏の間で複数のメッセージがやり取りされていたことも確認されました。ミレイ大統領がSNSにLIBRAの宣伝を投稿する直前と直後の数分間にミレイ大統領とノベリ氏は複数回通話していたほか、ノベリ氏がカリーナ・ミレイ氏と連絡を取ろうとしてミレイ大統領から折り返し電話を受けたことも分かっています。


LIBRAはローンチの翌日に「LIBRAプロジェクトは成功だが、ミレイ大統領はその開発には一切関与していない」と主張する声明を発表しました。この声明の草案もノベリ氏の携帯電話から発見されており、報道によると草案には「これが彼と私たちを救う唯一の方法だ」というフレーズが添えられていたとのこと。

ただし、発見された文書は契約の草案段階であり、実際に合意や支払いが行われたかどうかは確認されていないとされています。アルゼンチンの司法当局は、通信記録や資金の流れなどを含めて引き続き捜査を進めています。

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in メモ, Posted by log1e_dh

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