メモ

がんを患う子どもたちを利用して数億円の寄付金をだまし取る詐欺が横行している


病気の子どもたちを利用して数億円規模の寄付金を騙し取る国際的な詐欺ネットワークの実態が明らかとなりしました。このネットワークは、経済的に困窮している家族につけ込み、子どもたちの命を救うためと称して集めた資金のほとんどを家族に渡していなかったことが判明しています。

BBC World Service podcast investigates child cancer charity scam - PodcastingToday
https://podcastingtoday.co.uk/bbc-world-service-podcast-investigates-child-cancer-charity-scam/


フィリピン在住で7歳の時に白血病と診断されたカリル君は、母親が治療費の工面に苦しむ中、「Chance Letikva」という団体に関連する人物から連絡を受けました。カリル君は撮影のために生えかけた髪を再び剃ることを強要され、玉ねぎやメンソールを使って涙を流す演技や、英語の台本を暗唱することを強いられました。このキャンペーンでは2万7000ドル(約413万円)が集まりましたが、家族が受け取ったのは撮影当日の手当である700ドル(約10万7000円)のみでした。残念ながらカリル君はその後、8歳で亡くなっています。

コロンビアの先住民族コミュニティに住むアナさんは、実際には回復に向かっていたにもかかわらず「余命2ヶ月」という虚偽のストーリーが作られました。アナさんのキャンペーンは約25万ドル(約3830万円)を集めたと見られますが、家族には一切支払われませんでした。

また、ウクライナの5歳の少女ビクトリアさんの事例では、地元のクリニック職員が関与しており、契約書には目標額達成後に報酬が支払われるとあったものの、その目標額自体が空欄のままでした。ビクトリアさんをアピールするキャンペーンでは、28万ユーロ(約4480万円)以上が集められたようです。いずれのキャンペーンも、YouTubeやFacebookなどのSNSに広告が打たれていました。


イギリスの公共放送・BBCの調査で、5大陸にまたがる9つの家族が被害に遭い、総額400万ドル(約6億1200万円)の寄付金が家族の手に渡っていないことが確認されました。内部告発者によると、組織は「髪のない3歳から9歳の美しい子ども」を意図的にターゲットにしていたとのこと。記事作成時点で、カリル君を含む亡くなった子どもたちのキャンペーンページでは依然として寄付を受け付けているそうです。

さらなる調査の結果、これらの詐欺の背後にはカナダ在住のイスラエル人であるエレズ・ハダリ氏がいることが判明。ハダリ氏はChance Letikva・Walls of Hope・Saint Raphaelなど複数の団体名義を使い分け、さまざまな寄付金詐欺を働いていたとBBCはみていますが、ハダリ氏はこの疑惑を否定。寄付金が家族に届かない理由について、「広告費がかかったために赤字だったから」とハダリ氏は説明していますが、専門家は広告費が寄付総額の20%を超えることは通常あり得ないと指摘しています。


なお、詳しい調査結果はBBCのドキュメンタリー『The Child Cancer Scam』で紹介されており、以下から見ることができます。

The Child Cancer Scam - BBC World Service Documentaries - YouTube

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in 動画,   メモ, Posted by log1i_yk

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