ルンバの製造元iRobotが全従業員の16%に相当する105人を解雇
お掃除ロボットの代名詞であるルンバの製造元iRobotが、全従業員の16%に相当する105人を解雇することが明らかになりました。
irbt-20241105
https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1159167/000115916724000077/irbt-20241105.htm
iRobot lays off another 105 employees | TechCrunch
https://techcrunch.com/2024/11/06/irobot-lays-off-another-105-employees/
iRobotがアメリカ証券取引委員会(SEC)に提出した書類から、同社は業務再編計画の一環として2024年9月28日時点での全世界従業員の16%に相当する105人の人員削減を実施予定であることが明らかになりました。
なお、iRobotは2022年8月に約17億ドル(約2620億円)でAmazonへの身売り契約に合意しました。
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しかし、EUの規制当局が独占禁止法違反の疑いがあるとして買収に待ったをかけました。その後、EUの規制当局からの承認を得ることができなかったため、AmazonによるiRobot買収は破談となっています。この買収が破談した直後、iRobotは2024年初頭に全従業員の31%に相当する350人の従業員を解雇しました。買収破談を受け、iRobotはAmazonから9400万ドル(約145億円)の解約金を受け取ることとなっています。
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iRobotのゲイリー・コーエンCEOは2024年第3四半期の決算発表の中で、人員削減について「困難ではあるものの、ロボットを効率的に開発・構築するためにパートナーと協力する方法を根本的に変えるものとなります。弊社の新しい運用モデルは、社内リソースを半分以下、コストを約3分の1に抑えながら、新製品の導入を大幅に増やすことができます」と語りました。
なお、2024年第3四半期(7~9月)におけるiRobotの売上高は前年同期比で3.9%増の1億9340万ドル(約300億円)、GAAP営業費用は前年同期比で49%減の5510万ドル(約85億円)となっており、人員削減の効果がはっきりと表れる形となっています。
iRobot Reports Third-Quarter 2024 Financial Results | iRobot Corporation
https://investor.irobot.com/news-releases/news-release-details/irobot-reports-third-quarter-2024-financial-results
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