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NVIDIAがGPU需要低下の影響でゲーム部門の収益減少、CEOがGPUの価格調整について発言


2022年8月8日(月)に、NVIDIAが2023年会計年度第2四半期(2022年5月2日~2022年7月31日)の業績を発表しました。同期の収益は67億ドル(約9036億円)で、ゲーミング関連製品の販売台数減少によって収益見通しを大幅に下回る結果となっています。また、ジェン・スン・フアンCEOの発言からGPU価格下落の継続が示唆されました。

NVIDIA Announces Preliminary Financial Results for Second Quarter Fiscal 2023 | NVIDIA Newsroom
https://nvidianews.nvidia.com/news/nvidia-announces-preliminary-financial-resultsfor-second-quarter-fiscal-2023

NVIDIAは2023年会計年度第1四半期の業績発表時に、2023年会計年度第2四半期の収益を81億ドル(約1兆925億円)と見通していましたが、実際の収益は61億ドルで、前期比19%減、前年比3%増という結果になりました。


部門別の収益を確認すると、ゲーム部門の収益は前期比44%減、前年比33%減の20億4000万ドル(約2752億円)で、データセンター部門の収益は前期比1%増、前年比61%増の38億1000万ドル(約5140億円)です。


NVIDIAは全体収益が低迷した原因について、ゲーム関連製品の販売数減少を挙げています。また、NVIDIAのジェン・スン・フアンCEOは「(ゲーム関連製品の)販売に影響する経済状況が今後も続くと考えられるため、ゲーミングパートナーと協力して価格と在庫を調整する措置をとりました」と述べています。

NVIDIAの主力製品であるGPUは、計算処理の特徴が仮想通貨のマイニングに適していることからマイニングのために買いあさられる状況が続き、品薄と価格高騰が常態化していました。しかし、2021年11月頃に仮想通貨全体の価格が下落し始めたことに伴ってマイニング需要も低下し、GPUが比較的低価格で流通するようになっています。テクノロジーメディアのArs Technicaは、「販売数の減少には仮想通貨の暴落に伴うマイニング需要の減少が影響していると考えられる」と指摘しつつ、フアン氏が価格調整について言及していることを根拠に「今後もGPU価格の下落が続く可能性があります」と述べ、GPUの価格下落に期待を寄せています。

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in ハードウェア, Posted by log1o_hf

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