レビュー

PCやスマホのAI性能を測定できる「Geekbench AI」が登場したので使ってみた


定番ベンチマークアプリ「Geekbench」を開発しているPrimate Labsによる、PCやスマートフォンのAI性能を測定できるベンチマークアプリ「Geekbench AI」が2024年8月15日(木)に登場しました。Geekbench AIを使えばCPUやGPUのAI性能を1つのアプリで測定可能とのことなので、実際にPCにインストールして使ってみました。

Geekbench AI 1.0 | Geekbench Blog
https://www.geekbench.com/blog/2024/08/geekbench-ai/

Geekbench AIをインストールするには、まず以下のリンクをクリックしてダウンロードページにアクセスします。

Download Geekbench AI
https://www.geekbench.com/ai/download/

Geekbench AIはmacOS、Windows、Linux、Android、iOSに対応しています。今回はWindows搭載PCの性能を測定したいので「Download for Windows」をクリックしました。


「Download for Windows」をクリックするとインストーラーのダウンロードが始まります。ファイル容量は583MBでした。


インストーラーのダウンロードが完了したらダブルクリックして実行します。


「Next」をクリック。


利用規約が表示されたらよく読んで「I Agree」をクリック。


インストール先フォルダの指定画面が表示されたら何も設定せずに「Next」をクリック。


スタートメニュー登録設定画面が表示されたら何も変更せずに「Install」をクリック。


これでインストールは完了です。「Finish」をクリックするとGeekbench AIが自動的に起動します。


Geekbench AIの初回起動時にはライセンス認証画面が表示されます。Geekbench AIは無料でも使用可能ですが、無料ユーザーの測定結果はすべてGeekbenchのスコア集計サイトにアップロードされます。このため、スコアをアップロードしたくない場合は有料版の「Geekbench AI Pro」のライセンスを購入する必要があります。今回は無料で使いたいので「Later(後で)」をクリックしました。


これがGeekbench AIの基本画面です。画面内にはシステム情報とベンチマーク設定が表示されています。


ベンチマーク設定画面では起動中のシステムで利用可能なAIフレームワークやAIバックエンド、処理デバイスを選択可能。今回使っているPCではAIフレームを「ONNX」と「OpenVINO」から選択できました。なお、PCのRAM容量は16GBで、CPUは「AMD Ryzen 5 7600X」、GPUは「GeForce RTX 3090 GD3090-24GEBSTB」、マザーボードは「X670E Taichi Carrara」、OSは「Windows 11 Pro」です。


選択可能なAIバックエンドはAIフレームワーク次第で変化します。


また、AIフレームワークとAIバックエンドの選択によって利用可能な処理デバイスも変化します。


というわけで、AIフレームワークは「ONNX」、AIバックエンドは「CPU」、処理デバイスは「AMD Ryzen 5 7600X」を選択しから「Run AI Benchmark」をクリック。


すると、ベンチマークが始まりました。


ベンチマークが完了すると自動的にベンチマーク結果がスコア集計サイトにアップロードされ、ブラウザが起動してスコアページが開きます。


スコアページの上部には「Single Precision Score(単精度スコア)」「Half Precision Score(半精度スコア)」「Quantized Score(量子化スコア)」の3種が表示されます。今回のスコアは単精度スコアが3182点、半精度スコアが891点、量子化スコアが4325点でした。


下方向にスクロールすると、詳細なスコアが表示されます。


続いて、GPUを使ったAI処理性能も測定してみます。AIフレームワークを「ONNX」、AIバックエンドを「DirectML」、処理デバイスを「NVIDIA GeForce RTX 3090」に設定してベンチマークを実行。


単精度スコアは2万1928点、半精度スコアは3万1938点、量子化スコアは1万3525点でした。


さらに、処理デバイスを「AMD Radeon(TM) Graphics」に変更してベンチマークを実行。


単精度スコアは1711点、半精度スコアは1948点、量子化スコアは1301点でした。「AMD Radeon(TM) Graphics」はCPU内蔵GPUなので、「NVIDIA GeForce RTX 3090」と比べてかなり低いスコアが出ています。


なお、Geekbench AI Proの価格は99ドル(約1万4700円)で、以下のリンク先から購入可能です。

Geekbench AI - Primate Labs Store
https://www.primatelabs.com/store/ai/


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in レビュー,   ソフトウェア, Posted by log1o_hf

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