ゲーム

Call of Dutyシリーズの新作がXbox Game Passにリリース初日から追加される可能性、Microsoftがゲーム販売戦略を大幅に変更か


2024年に発売されると目されているActivision Blizzardの人気ファーストパーソン・シューティング(FPS)タイトル「Call of Duty(CoD)」シリーズの次期タイトルが、発売当日からMicrosoftのクラウドゲームサービス「Xbox Game Pass」でもプレイできるようになる可能性があることが報じられています。

Exclusive | Microsoft Plans Boldest Games Bet Since Activision Deal, Changing How ‘Call of Duty’ Is Sold - WSJ
https://www.wsj.com/tech/microsoft-call-of-duty-game-pass-53e8930c


The Next Call Of Duty Will Be On Xbox Game Pass
https://kotaku.com/xbox-game-pass-call-duty-black-ops-release-date-1851484337

Microsoft to add next Call of Duty to Xbox Game Pass, WSJ reports - The Verge
https://www.theverge.com/2024/5/17/24158934/microsoft-call-of-duty-xbox-game-pass-plans

Microsoft to release next 'Call of Duty' game on subscription service, source says | Reuters
https://www.reuters.com/technology/microsoft-plans-release-next-call-duty-version-subscription-service-wsj-reports-2024-05-17/

Activision Blizzardが手がけるCoDシリーズは「これまでに最も成功したエンターテインメント製品の1つ」と呼ばれており、300億ドル(約4兆6000億円)を売り上げる人気シリーズとなっています。CoDシリーズはこれまで、PlayStationなどのコンソール版、Steamなどで購入可能なPC版として販売されており、その多くが一度ゲームを購入すると永久にプレイ可能な買い切り型での提供でした。

そんなActivision Blizzardは、2022年1月にMicrosoftに買収されることを発表、2023年10月には買収の完了が発表されました。Microsoftは近年、PlayStationの寡占状態を打ち破る取り組みの一環として、Xbox Game Passの積極的な拡充を進めており、Microsoftは2024年2月に、Xbox Game Passの加入者数が3400万人を突破し、2022年1月時点の2500万人から急速な増加を遂げていることを報告しています。


さらにMicrosoftは、2024年6月9日に開催されるXbox Games Showcaseにおいて、CoDシリーズの次回作をXbox Game Passで発売初日からプレイ可能にすることが報じられています。MicrosoftはXbox Games Showcaseに先駆けて「最愛のフランチャイズの次回作を特別に深く掘り下げます」と述べており、CoDシリーズの次回作がこれに該当するのではないかと目されています。

一方でMicrosoftでは、買い切り型のCoDシリーズの新作をサブスクリプションサービスのXbox Game Passに追加すると、これまでCoDシリーズから得られていた一定の収益が減少するのではないかとの懸念が高まっています。Activision Blizzardのボビー・コティック元CEOは「私はゲームサブスクリプションサービスという考えに嫌悪感を抱いています」と述べているほか、TDコーウェンのアナリストであるダグ・クロイツ氏は「業界全体がサブスクリプションモデルに移行すると、パブリッシャーの価値創造に悪影響がもたらされるはずです」と指摘しました。

なお、海外メディアのWall Street JournalはXbox Game PassでCoDシリーズをプレイする際の追加料金や、新作ゲームがプレイ可能なGame Pass Ultimateのサブスクリプション料金を引き上げるかどうかについて明らかにしていません。


Microsoftは2022年にCoDシリーズを任天堂に対して10年間供給する契約を締結しているほか、2023年7月にはPlayStationへのCoDシリーズの供給を継続することをSIEと合意しており、海外メディアのThurrottは「他プラットフォームでのCoDシリーズの販売はこれからも続く」と述べており、CoDシリーズがXboxの独占タイトルになることを否定しています。

MicrosoftがPlayStation向けに「Call of Duty」の供給を継続することでSIEと合意 - GIGAZINE

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
任天堂とMicrosoftが「Call of Duty」を10年間供給する契約を締結、ソニーの態度次第でPlayStation向け10年契約の可能性も - GIGAZINE

「Call of Duty」は次の3作まではPlayStationで発売されるという報道、その後はXbox独占になる可能性も - GIGAZINE

Microsoftのゲーム部門トップが「PlaystationでもCall of Dutyを出し続ける」と発言、Xbox独占疑惑を否定 - GIGAZINE

MicrosoftのActivision買収によりいにしえのFPSが無料で利用可能に - GIGAZINE

Microsoftのゲームサブスクリプション「Xbox Game Pass」が月に約280億円もの収益を上げていたことが裁判で流出した文書で判明 - GIGAZINE

MicrosoftがActivision Blizzard買収をめぐる裁判でアメリカの規制当局に勝利 - GIGAZINE

MicrosoftによるActivision Blizzard買収をイギリス当局が阻止、Microsoftは即座に異議申し立てを発表 - GIGAZINE

in ゲーム, Posted by log1r_ut

You can read the machine translated English article here.