Appleのティム・クックCEOが改めて「生成AIの開発に責任をもって取り組んでいる」と発言
ChatGPTのような生成AIツールの台頭以来、Appleがいつ独自の生成AIを導入するのかについてさまざまなウワサが流れています。こうした声を受け、Appleのティム・クックCEOが改めて生成AIの開発に取り組んでいることを強調しました。
Tim Cook again says Apple is working on generative AI
https://9to5mac.com/2023/11/02/tim-cook-apple-generative-ai/
Appleが投資家に向けて2023年第4四半期決算を発表した際、クックCEOは投資家から「他の多くのテクノロジー企業がすでにAIベースのツールを立ち上げているが、Appleは生成AIについてどのような取り組みをすすめているか?」と質問されたそうです。
この質問に対して、クックCEOは「Apple Watchの衝突事故検出機能や心電図(ECG)アプリなど、AIと機械学習に基づいた機能が複数存在する」と強調し、すでに複数のAI関連機能が存在するとアピールしました。しかし、具体的にChatGPTのような生成AIツールについては、「我々は取り組んでいる」と明言しつつ、詳細は明らかにしませんでした。
なお、Appleは独自のチャットAIを開発しており、これがすでに社内で活用されていると報じられています。
Appleはすでに社内で業務に独自のチャットAI「Apple GPT」を活用している - GIGAZINE
クックCEOは「生成AIに関しては、研究を進めています。それがどういったものであるかを詳細に説明することはできませんが、我々がこの分野に投資していることは間違いありません。それもかなりの額を投資しています。我々は責任をもって生成AIの開発を行うつもりです。そして、生成AIが中心となる製品が、時間の経過とともに見られるようになるでしょう」と述べました。
なお、クックCEOがAppleにおける生成AI開発の取り組みについて言及したのは、今回が初ではありません。クックCEOは2023年8月に実施されたインタビューの中で、「生成AIを含む幅広いAI技術にわたる研究を何年にもわたって行ってきた」と言及しています。
Appleのティム・クックCEOが独自の生成AIを開発中であると認める、Appleの研究開発費は前年同期より約4400億円も増加 - GIGAZINE
Apple関連のリーク情報でおなじみのBloombergのマーク・ガーマン氏は、Appleは生成AI関連機能を2024年に発表するiOS 18に搭載するべく開発していると指摘しています。このAI機能はApple Music、Xcode、Siriといったアプリ・機能に実装されることになると目されています。
また、Apple関連のリーク情報でおなじみのアナリストであるミンチー・クオ氏は、AppleがAI開発競争に追いつくために2年間で50億ドル(約7500億円)もの費用を費やすことを計画していると指摘しています。
Appleは2年で7500億円を投資してAI開発競争に追いつくことを計画している - GIGAZINE
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