Appleのティム・クックCEOが独自の生成AIを開発中であると認める、Appleの研究開発費は前年同期より約4400億円も増加
現地時間の2023年8月3日、Appleは2023年会計年度第3四半期(4~6月)の業績を発表しました。この中で、Appleの研究開発費が明らかに増加している点について質問されたところ、ティム・クックCEOが「生成AIへ投資しているため」と語り、独自の生成AIを開発していることを認めています。
Apple sees sales slump continuing, shares drop 2% despite beating sales expectations | Reuters
https://www.reuters.com/technology/apple-profit-tops-wall-street-targets-strong-services-counter-weaker-iphone-2023-08-03/
Apple AI in the works leads to high R&D spend
https://appleinsider.com/articles/23/08/03/tim-cook-confirms-that-apple-has-been-working-on-generative-ai-for-years
2023年8月3日にAppleが発表した決算報告によると、2023年会計年度第3四半期の同社の売上高は前年同期比で1%減の818億ドル、純利益は前年同期比で2.3%増の199億ドル、希薄化後1株当たり利益は前年同期比で5%増の1.26ドル(約180円)を記録しています。
Appleが2023年第3四半期決算を発表、総売上高は818億ドルで前年同期比1%減&10億件を超える有料サブスクでサービス部門は過去最高の収益を記録 - GIGAZINE
この決算報告の中で、Appleは2023年会計年度第3四半期における研究開発関連の支出が前年同期比で約31億2000万ドル(約4400億円)も多い226億1000万ドル(約3兆2000億円)に到達していることを明かしています。
ロイターはこの研究開発関連の支出増加について、ティム・クックCEOにインタビューしており、同氏は「他の大手テクノロジー企業の支出を促進しているのと同じく、生成AIへの取り組みが研究開発関連の支出を推進している」と語りました。
クックCEOは「Appleは何年もの間、生成AIを含む幅広いAI技術の研究を行ってきました。今後も投資と革新を続け、人々の生活を豊かにするためにこれらの技術を使って製品を責任を持って進化させていくつもりです。明らかに、我々は多額の投資を行っており、これは皆さんが注目している研究開発費に現れています」と、生成AIへの投資を続けていることを明かしています。
なお、Appleが社内で独自のチャットAI「Apple GPT」を活用していることは度々報じられており、これが音声認識アシスタントのSiriに統合される可能性も報じられています。
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