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【訃報】コミュニティ情報サイト「Backpage」の生みの親ジェームズ・ラーキン氏がサイト内の売春情報に関する裁判中に死去

by Captain_Kangaroo_Suffers

求人情報や不動産情報、イベント告知などを地域ごとに掲載する情報サイト「Craigslist(クレイグリスト)」のライバルである「Backpage」の設立で知られるジャーナリストのジェームズ・ラーキン氏が2023年7月31日に亡くなりました。74歳でした。

Jim Larkin, pioneering co-founder of Phoenix New Times, dead at 74 | Phoenix New Times
https://www.phoenixnewtimes.com/news/jim-larkin-pioneering-co-founder-of-phoenix-new-times-dead-at-74-16810276


Jim Larkin, Backpage Exec, Dies By Suicide A Week Before His Trial | Techdirt
https://www.techdirt.com/2023/08/02/jim-larkin-backpage-exec-dies-by-suicide-a-week-before-his-trial/


James Larkin, Backpage Publisher and Free Speech Warrior, Has Died
https://reason.com/2023/08/02/backpage-publisher-alt-weekly-entrepreneur-and-free-speech-warrior-james-larkin-has-died/

1970年、アリゾナ州立大学の学生だったラーキン氏は友人らとともに学内新聞「フェニックス・ニュー・タイムズ」を立ち上げたのち、その経営手腕を遺憾なく発揮し、1980年代後半までにフェニックス・ニュー・タイムズを主要新聞社の1つへと押し上げ、各地の週刊誌の買収を行いました。

by Alan Levine

ラーキン氏やフェニックス・ニュー・タイムズは「言論の自由」や「公務員への挑戦」のモットーの下、ジョン・マケイン議員カマラ・ハリス議員(現副大統領)との確執を生んできました。

2004年にラーキン氏はフェニックス・ニュー・タイムズの共同創設者であるマイケル・レイシー氏とともに、自動車から求人、不動産まで幅広く扱うコミュニティ情報サイト(クラシファイド広告サイト)としてアメリカで1番人気だった「Craigslist」に対抗するために、「Backpage」を開設しました。


Craigslistと同様に、Backpageは「成人向け」欄が設定されており、さまざまなユーザー生成広告で人気のあるデジタルプラットフォームへと成長しました。2010年にCraigslistが成人向けサービス欄を削除すると、Backpageの成人向け欄への投稿が増加しました。

Backpageは売春やその他の成人向けサービスの温床になり、2011年5月の時点でBackpackでは50件もの児童売春の検挙事例が確認されており、匿名の弁護士は海外メディアのCNNに対して「請け負った人身売買や売春の事例の大半にBackpageが関与していました」と報告しています。

一方で、Backpageは当時「当サイトでは売春を含む違法なサービスを禁止しています」と述べ、「法執行機関と緊密に連携して、Backpackでの売春の防止に力を入れています」と報告しました。ユーザーから投稿された広告には、売春関連用語に関するフィルタリングが行われただけでなく、掲載前に約100人の運営チームによる検閲が行われたとのこと。


また、Backpageではサイトでの犯罪行為を防ぐために全米行方不明・被搾取児童センターとの連携を強めていたことが報告されています。

しかし、Backpageやラーキン氏らには活動家や政治家、検察官からの批判が相次ぎ、「Backpageは児童の性的売春のためのオープンフォーラムで、創設者であるラーキン氏らはこれらの犯罪を共謀している」との風説が流布されました。ラーキン氏は2023年3月に「私たちはインターネットにおける炭鉱のカナリアです」と述べています。


最終的にBackpageは2015年にサイトが閉鎖されましたが、2018年にFBIはラーキン氏をはじめとするBackpageの幹部ら6人を売春・マネーロンダリング・陰謀のほう助の容疑で逮捕、起訴しました。また、2018年4月にはBackPageの差し押さえが行われました。

ラーキン氏らの裁判は2021年9月に始まりましたが、ラーキン氏らは「アメリカ合衆国憲法修正第1条において合法」と一貫して無罪を主張

フェニックス連邦裁判所で行われた第一審では「未成年者に関する犯罪行為に関する説得力のある証拠を明らかにすることができなかった」ことや「誰も売春に関する告発を行っていないにもかかわらず、検察官らがBackpageで行われた売春の実態について過剰に主張している」ことを理由に、無効な審理だと判断されました。


ラーキン氏らに対する再審が2023年8月8日に始まろうとする中、ラーキン氏が2023年7月31日にアリゾナ州パラダイス・バレーの自宅で拳銃を用いて自殺していたことが明らかになりました。

レイシー氏は「彼が生涯で不正や不名誉なことをするのを見たことがありません。私は彼と40年にわたって素晴らしい友情を育んできました。今、私の頭の中は彼との思い出で一杯です」と述べています。

連邦裁判所は「ラーキン氏の死亡は確認していますが、ラーキン氏らに対する裁判は予定通り8月8日から行われます」と発表しています。8月2日にラーキン氏の弁護士であるティモシー・エクスタイン氏は「8月4日に行われる裁判官との状況公聴会で、ラーキン氏に対する起訴を取り下げることを話し合う予定です」と述べています。

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in メモ, Posted by log1r_ut

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