ハードウェア

Appleが未発表の「M2 Ultra」搭載のハイエンドMacをテスト中との報道、24コアCPUと60コアGPUを備えたチップと最大192GBのメモリを搭載したモンスターマシンか


Apple関連情報に詳しいBloombergのマーク・ガーマン氏が2023年6月1日に、Appleが2023年6月5日開催の開発者向けイベント「Worldwide Developers Conference(WWDC)」に向けて、2機種のデスクトップ向けハイエンドMacのテストを行っていることを報告しました。

WWDC 2023: Apple Preps New Macs With M2 Ultra, M2 Max Processors - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-05-31/apple-tests-new-high-end-mac-chips-ahead-of-developer-conference

Apple preps first Desktop Mac with M2 Max and Ultra chips
https://9to5mac.com/2023/05/31/apple-first-mac-m2-ultra-chip/

New Desktop Macs With M2 Ultra and M2 Max Chips Could See WWDC Debut - MacRumors
https://www.macrumors.com/2023/05/31/apple-testing-desktop-mac-m2-ultra/

ガーマン氏によると、Appleは社内で「Mac 14,13」および「Mac 14,14」と呼ばれている2つの新しいMacモデルと、それに搭載されるチップのテストを行っているとのこと。


新しいMacモデルのうち1機種には2023年1月に発表された「M2 Max」チップが採用され、さらに残りの1機種には未発表の「M2 Ultra」チップが搭載されるとガーマン氏は述べています。

テスト中のMacのうち片方は、最も負荷の高いタスクに対応するコンポーネントである8個の高性能コアに加え、4個の効率性コアと30個のグラフィックコアを備えたM2 Maxを搭載しており、これは M2 Max搭載のMacBook Proのチップと同じ仕様です。メモリは96GBで、OSは2023年5月に発表されたばかりのmacOS 13.4になるとのこと。

そして、2台目のマシンには2022年3月に発表されたM1 Ultraの後継となる、未発表のM2 Ultraが採用される予定です。このチップには高性能コア8個と効率性コア8個が搭載されており、CPUの合計数はM2 Maxの2倍である24個に達します。


また、グラフィックコアも同じく2倍となる60個あるとされていますが、M2 UltraにはM2 Maxの最大38コアの倍となる76個ものグラフィックコアが搭載される可能性もあるとの情報があります。メモリは64GB、128GB、192GBの3つの構成がテストされています。

新しいチップが具体的にどのモデルに組み込まれるのかは、記事作成時点では不明です。以前の情報では、「刷新されたAppleシリコン搭載Mac ProにM2 Ultraが搭載される可能性がある」とされてきましたが、Appleが開発中のMac Proは内部で「14,8」と呼ばれていることから、新チップはMac Studioに搭載されるとの見方が大勢を占めています。また、AppleがM3チップを搭載した新しいiMacに取り組んでいるとの情報もあります。


ガーマン氏は新型Macについて、「この新しいマシンは、コンピューター業界が低迷する中でMacシリーズを一新し、消費者を引きつけるための取り組みの一環です。このようなパワフルなデスクトップモデルは、映像編集者やグラフィックデザイナーなどのプロフェッショナルユーザーにAppleをアピールする鍵であり続けるでしょう。折しも、Appleはそのようなマシンで仕事をする開発者たちが一堂に会する年に1回のイベント、WWDCを数日後に控えているところです」と述べました。

BloombergはAppleに問い合わせを行いましたが、同社の担当者はコメントを控えました。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Macの出荷台数が前年同期比で40%以上の激減、PC市場全体が出荷台数を大きく減らすも回復の兆しはアリ - GIGAZINE

Apple Silicon搭載の新型Mac Proは2023年内の登場が予想されるもWWDC23での発表は期待薄か - GIGAZINE

Appleのセキュリティチップが強力すぎるせいで大量の中古MacBookがジャンク品と化している - GIGAZINE

Appleは2023年後半にM3搭載のiMacを発売するとの報道 - GIGAZINE

M2搭載&薄さ11.3mmの新デザインで生まれ変わった「MacBook Air」が登場 - GIGAZINE

Metaの大規模言語モデル「LLaMA」をM1搭載Macで実行可能にした「llama.cpp」がアップデートによりわずか6GB未満のメモリ使用量で実行可能に - GIGAZINE

M1チップ・M2チップ搭載のMacbookで「ネット接続低速化」「Zoom切断」「Wi-Fi接続喪失」の不具合発生、対策はADWL無効化 - GIGAZINE

in ハードウェア, Posted by log1l_ks

You can read the machine translated English article Report that Apple is testing a high-end ….