AMDが次世代GPU「Radeon RX 7900シリーズ」を発表、GeForce RTX 4000シリーズの対抗馬になり得るか

AMDが次世代GPUアーキテクチャ「RDNA 3」を採用したGPU「Radeon RX 7900 XTX」と「Radeon RX 7900 XT」を2022年11月3日に発表しました。各製品の発売予定日は2022年12月13日とされています。

AMD Unveils World’s Most Advanced Gaming Graphics Cards, Built on Groundbreaking AMD RDNA 3 Architecture with Chiplet Design | AMD
https://www.amd.com/en/press-releases/2022-11-03-amd-unveils-world-s-most-advanced-gaming-graphics-cards-built

AMD Radeon RX グラフィックス・カード | AMD
https://www.amd.com/ja/graphics/radeon-rx-graphics

RDNA 3は、GPUとして初めて複数のダイをひとまとめにする「チップレット」方式を採用しており、5nmプロセスで製造されたGPUダイと6nmプロセスで製造されたキャッシュメモリが1つのパッケージにまとまっています。

チップレット方式を採用したことにより、メモリ帯域幅は最大5.3TB/sに向上。また、処理性能は61TFLOPSとなっており、NVIDIA製フラッグシップGPU「GeForce RTX 4090」の82.6TFLOPSには及ばないものの、「GeForce RTX 4080」の48.7TFLOPSは上回りました。

RDNA 3は省電力性能も向上しており、消費電力当たりの性能はRDNA 2と比べて54％上昇しているとのこと。

AMDは、上記のRDNA 3アーキテクチャを採用したGPUとして、「Radeon RX 7900 XTX」と「Radeon RX 7900 XT」の2種類を発表しました。

AMDが明らかにしたRadeon RX 7900 XTXとRadeon RX 7900 XTのスペックは以下の通り。上位モデルのRadeon RX 7900 XTXには24GBのビデオメモリが搭載されています。

Radeon RX 7900 XTXは、前世代最上位モデル「Radeon RX 6950 XT」と比べてゲーミング性能が1.7倍に向上しているとのこと。

Radeon RX 7900 XTXの4Kゲーミング性能が以下。「Apex Legends」で295fps、「オーバーウォッチ2」で355fps、「VALORANT」で704fpsと非常に高いフレームレートを記録しています。

また、AMD独自の超解像技術「AMD FidelityFX Super Resolution(FSR)」を有効化した場合、「サイバーパンク2077」を4K・レイトレーシング有効という高負荷な設定でも62fpsで動作させられるとのこと。

さらに、FSRを有効化することで「アサシン クリード ヴァルハラ」の8K設定を96fpsで動作させることも可能です。

Radeon RX 7900 XTXのリファレンスボードの横幅は287mmで、Radeon RX 6950 XTのリファレンスボード(276mm)と比べて11mmの伸長に収まっています。このため、AMDは「Radeon RX 7900 XTXはRadeon RX 6950 XTからスムーズに移行できる」とアピールしています。

Radeon RX 7900 XTXとRadeon RX 7900 XTは、どちらも2022年12月13日に発売される予定です。