Winampのバージョン5.9リリース候補版が4年の開発期間を経て公式にリリースされる
1997年に登場して世界的に多くのユーザーに利用されていたものの、2013年に公式配布が終了したメディアプレイヤーであるWinampの「バージョン5.9のリリース候補版」が、4年以上の開発期間を経て公式にリリースされました。2013年にリリースされた最後の正式版であるバージョン5.66ではサポートしていなかったWindows 10やWindows 11にも正式に対応しています。
Winamp 5.9 ⚡️ is here !! – Winamp
https://help.winamp.com/hc/en-us/articles/8168925812756-Winamp-5-9-is-here-
Winamp 5.9 RC1 has been released - gHacks Tech News
https://www.ghacks.net/2022/07/29/winamp-5-9-rc1-has-been-released/
Winamp 5.9 RC1は以下の公式サイトからダウンロード可能です。
Set the tone - Winamp
https://www.winamp.com/
公式サイトを下にスクロールし、「Oldie but goldie」と表示される画面にある「Download」をクリックすると、EXE形式のインストーラーをダウンロードできます。ファイルサイズは約10.8MBです。
ダウンロードした「winamp59_9999_rc1_full_en-us.exe」を起動します。
インストーラーが起動するので、「Next」をクリック。
エンドユーザーライセンス同意書が表示されるので「I Agree」をクリックします。
インストール先のディレクトリを確認したら「Next」をクリック。
今回はフルインストールを行います。「Next」をクリック。
「Install」をクリック。
インストールが完了したら「Finish」をクリックします。
Winampの初回起動時にセットアップ画面が表示されます。最初にスキンを選ぶとのことで、今回は「Winamp Classic」を選択して、「Next」をクリック。
「Finish」をクリック。
Winampの動作は非常に軽く、サクッと起動します。PCのOSはWindows 10 Proのバージョン19044.1826。AOL時代にリリースされたバージョン5.666はWindows 10がリリースされていなかったために正式対応していませんでしたが、今回のWinamp 5.9 RC1はWindows 10とWindows 11に正式対応。また、最小要件が「Windows 7 SP1」となっており、Windows XPとWindows Vistaのサポートは終了となりました。さらにVP8や「https://~」のストリームURLのサポート、「.itz」「.mdz」「.s3z」「.xmz」などの再生の改善が行われています。
また、過去のバージョンで使えた.wsz拡張子のスキンファイルも読み込み可能。以下はWindows 98のウィンドウっぽいスキンの「Win-98_Ruby」を適用したところ。
Winampは1997年にNullsoftのジャスティン・フランケル氏が開発したメディアプレイヤー。プラグイン方式を採用していることから拡張性の高さが売りで、さらにインターネットラジオにも対応していたことから多くのユーザーから支持されました。しかし、Nullsoftの親会社だったAOLが2013年に12月にWinampの配布を終了し、公式サイトを閉鎖しました。AOLが最後にリリースした正式版はバージョン5.666でした。
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Winamp事業はRadionomyに買収され、Radionomy傘下のWinamp SAとして開発を続けていましたが、2018年にバージョン5.8.3660のベータ版が非公式に流出。そのため、Winamp SAは取り急ぎで公式版のバージョン5.8.3660をリリースしました。その後もWinampの開発は続けられ、2021年にWinampのベータテストを開始することが突如発表されました。
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Winamp SAは「バージョン5.9は、バージョン5.8のリリースから4年間の作業の集大成です」と述べています。なお、もともとは2019年にリリースを予定していたのが3年も遅れてしまったのは、開発環境をVisual Studio 2008からVisual Studio 2019に移行したことと、新型コロナウイルスのパンデミックで開発が一度中断してしまったためだそうです。
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