発射された弾丸は何枚のガラスを貫通できるのか？をハイスピードカメラで捉えた衝撃のムービー

ガラスの割れる瞬間やライフル銃の弾が真正面から飛んでくる様子などをハイスピードカメラで捉えた超スロー映像を公開しているThe Slow Mo Guysが、「薄いガラスが何枚あれば弾丸を止めることができるのか？」という検証を行ったムービーを投稿しました。ガラスを弾丸が貫通して破壊していく様子や、薄いガラスが弾丸を止める瞬間の様子を迫力のスロー映像で見ることができます。

How Many Glass Panes Will a Bullet Go Through? - The Slow Mo Guys - YouTube

今回の実験を行ったのは、 The Slow Mo Guysのギャビンさん(左)とダニエルさん(右)の2人。

使用する弾丸は9mmのもので、ガラスは8分の1インチ(約3.17ミリ)と薄めのものとのこと。

また、撮影には最高で毎秒175万コマの速度で撮影可能なハイスピードカメラPhantom TMX 7510を用いています。これで、弾丸はガラスをどのように貫通してどのように進むか、そして何枚目のガラスでどのように止まるのか、ということを観察します。

まず実験的に3枚のガラスを配置して弾丸を発射したところ、1枚目のガラスは弾丸が命中したところからきれいに2つに裂け、2枚目のガラスは以下の画像のようにキレイな穴が開き、衝撃で一部が崩れたもののガラスは立ったままとなっていました。

ハイスピードカメラで捉えた様子が以下の画像。弾丸は1枚目のガラスを貫通した後、ガラス片をまといながら次のガラスに衝突して進んでいきます。ここでは、わずかですが1枚目のガラスを貫通した後の弾丸が遅くなっているように見えます。

同じ撮影をより間隔を狭くした10枚のガラスで行うと、弾丸は全てのガラスを勢いよく貫通し……

少し遅れてからはじけるようにガラスが砕け散ります。この時、弾丸はガラスを貫通する度に明らかに速度が弱まっているのが分かります。

「この速度の落ち方なら20枚は貫通できないはずです」とのことで、6フィート(約1.8メートル)のテーブルに8分の1インチのガラス20枚を配置しています。「弾丸は何枚のガラスを貫通できるのか？」ということを実験してその様子をハイスピードカメラで撮影するべく、ガラスに向けて発射。

すると、ガラスはすべてが砕け散ることなく、何枚かがそのまま残りました。

ハイスピードカメラで弾丸が進む様子を見ると、11枚のガラスを貫通していった後に……

12枚目のガラスで砕けたガラス片を受け止めるように勢いが止まっています。砕けたガラスを見ると分かるように、弾丸が貫通して広がる衝撃の範囲が1枚目から段々と広がっており、それが12枚目で拡散しきってガラスをわずかに揺らすのみにとどまった様子。

周辺から拾い上げた弾丸は、ぺちゃんこにつぶれてしまっていました。

「同じ条件で再度行ったら全く同じ枚数のガラスが割れるのか？」を検証すべく、12枚目のガラスの後ろにGoProカメラを設置して撮影しています。目の前のガラスまで一瞬で砕け散るムービーは圧巻。

結果、GoProを設置した直前までのガラスがキレイに割れ、同じ11枚のガラスを弾丸が貫通しました。ギャビンさんによると、砕かれて飛び散ったガラス片がぶつかる衝撃で12枚目のガラスまで割れるケースはありえますが、弾丸自体は11枚貫通したところで完全に勢いを失って止まると考えられるとのこと。

弾丸の勢いが弱まって止まる9～12枚目付近にフォーカスしてハイスピードカメラを見てみると、弾丸は明らかに速度を落としながら突き進んで……

12枚目のガラスに跳ね返されて弾むのがわかります。

12枚目より後ろは安全ということで、ガラスの後ろにハイスピードカメラを設置したところ……

正面から弾丸が迫ってガラスを破壊していく衝撃のムービーを見ることができます。